ホンダ・NC700Sのメットイン解錠依頼。
場所は東京モーターショーの駐車場。携帯電話も閉じ込んでしまい連絡が取れないとのこと。
何ヶ所か駐車場があるが正式な駐車場名を聞いていたのですんなり到着。
入口の係員の方にも話が通っていたしバイクもまとまって駐車してあったので捜すのに苦労せず助かった。
快適な走行と高い燃費性能を両立した大型ネイキッドモデルとして発売されたが気になる燃費は30km/L以上とのこと。
大型バイクとしては激安の60万円を切る価格でコストパフォーマンスはかなり高そうだ。
もっとラクにお金になる仕事がしたいとか・・アレコレ願ってる頃というのは、苦痛しか生まれないですね。
若い頃は何のために働いているのか分からなかったので・・たくさん仕事したら損でしょ?とか思った時期もありました。
そもそも「もっとラクにお金」では、何の役にも立てないというか、自分の仕事がどんなにラクになっても、誰も喜ばないですね。若い頃を振り返ってふと思うんですが・・誰も喜ばないことを求め続けた先には、いったい何が待ってるんだろう?なんて考えたりもします。
最近はすっかりグータラ妄想は息を潜めているんですが・・仕事は楽しんだもん勝ちだろうと思い始めてます。楽しい人は何かの役に立ててる実感があるような気がします。
お金をもらう為に働いているんですが、それだけでは何も生まれないという・・
仕事の難しさはこの辺りにあると思います。
バイク編 ・ 携帯編 ・ 逸品編 ・ 優しさ編 と連続して父の事を書いてきましたが、そもそもなぜ急にこんな事を書き始めたかと言うとそれは今日の写真にある舟納豆ストラップに端を発しております。ただの小さな納豆ストラップではありますが僕の心を大きく揺さぶる奴なんです。
最初にストラップの存在を知ったのは去年の5月、そこまで遡ります。
父の初七日を終え東京に戻ってきてからというもの、普通に仕事をしていましたがそれ以外の時間ともなると一人身動ぎせずボンヤリと過ごす日々です。感情の起伏が緩やかというか乏しいというか全てに対して反応が薄い感じになっていました。どうにもこうにもシャッキリ出来なかったんですね。そんな中身が抜けて萎んでいるような時にネットで目にしたのが舟納豆ストラップ。これがもう僕の心をいきなり鷲掴み、見た瞬間モニターの画面にかぶりついて「こ、これはw」と独り言が出る程です。えも言われぬ興奮ですっかり忘れていた舟納豆にまつわる父とのやり取りを思い出し、気が付くと半べそをかきながら笑ってました。暫く振りに多幸系脳内ホルモンがドバっと出たのを感じた瞬間でもあります。
何の意図もない些細な事、でもそれを切っ掛けに動き出すこともあるようです。実際この時は救われた気がしたし、ボンヤリとした日々から抜け出す最初の切っ掛けだったような気もします。
さて最後に、舟納豆ストラップの存在を教えてくれた上、譲ってくれたH塚さん、実はこんな理由でこっそり感謝してました、ありがとうございます。
寒さ対策で電熱インナージャケットを導入しました。
今年の始めにに救援対応したお客さんが使用していて「これはイイ!」となったんですが、シーズン終わりの頃だったんで何処も品切れで入手出来なかったのでした。
早速バイクから電源を取り出し試してみたんですが、暫くすると一気にホコホコに温まってしまって汗が出てきそうに、この時期の汗は体調悪化に直結するんで危ないところでした
まだそれほど寒くない時期なんで、いくぶん持て余す暖房効果だったんですがそれでこそ頼りがいがあるというもの、真価が発揮される冬本番には相当に快適な事でしょう
思えば毎シーズンごとに悩みのタネだったのが防寒装備です。快適温度に調整が可能な電熱ジャケットによって真冬がバラ色に輝けばいいな…なんて期待しています。
先日の雨降りの日、南阿佐ヶ谷への出動。車両は某外国車。
体感的にこの時期の雨は真冬の雨より寒く感じます。寒さに慣れ始めの頃なので仕方ないですね。
ブルブル震えながら現場に到着すると変な感覚。ここへ震えながら来たことがあるぞ?いつだろう?震えながらという事はバイクで来たことだろうし。もしかしてこれが憧れのデジャブってものなのか?
取りあえずその事は置いておいてまず作業。お客様に連絡します。現れたお客様「あれ?前にも来てくれた方だよね?」
??? 思い出せずにいると「前の車はデリカで・・」で思い出しました。しかも以前の出動を日記にも書いていました。
今回はただのど忘れってだけだったんですがたまにこういう勘違いも自分的には楽しかったりします♪
メルセデス・ベンツ Gクラスの解錠依頼。
到着するとリモコンキーはあるけど反応がなく、カギ穴がある運転席側は壁際で開けられないという。
お客様は免許を持ってないので車に乗る予定はなかったが、家の中にいたらセキュリティアラームが急に鳴りだしたので、旦那さんに相談しロードサービスを依頼したとのこと。
リモコンキーが反応しないのはバッテリー上がりが原因だったが、アラームが鳴ってバッテリーが上がったのか、バッテリーが上がった為に誤作動でアラームが鳴ったのかなんともいえないところ。
ジャンピングでエンジンが始動したのでそのまま整備工場に点検に行って貰いたかったが、旦那さんが帰ってくるのが1週間後で動かせない。
お客様はエンジンの始動、停止の仕方を知らないとのことだったので、やり方を説明し取り敢えずアイドリング充電で様子をみることに。
その後が気になる案件だった。
東京モーターショーの駐車場でスーテジアの開錠です。ある程度覚悟していたんですが、現場の警備は想像以上でした。
現着5分前にお客さんへ電話して合流しにくい事情を説明しました。するとお客さん「大丈夫です車の前で待ってます」という流れに。
厳重な関所は何カ所もあってそれぞれに同じ説明が必要になります。最後はすごく厳しくて「何分ぐらいで作業は終わりますか?」と聞かれたのでいつものように「5分ぐらいで」と意気込みました。すごく待たされていたのでイライラしてたと思います。
「お客さん待たせてるのに」とか「5分で終わらせなきゃ」とか焦りながら広大な駐車場を走り回るんですが、該当車両が見つかりません。お客さんへ電話すると「ええ?もう駐車場の中なの?」と言ってガチャ切り。
その後ようやく自力で見つけたんですが・・車の陰には息を切らした汗だくのお客さんが・・
さてはお客さん、ずっとモーターショー見てたでしょ?と思いながら普通に作業したのは内緒の話しです。
【父 逸品編】
歳をとっても変わらず元気で、飛んでいるハエを箸で捕まえそうな雰囲気を醸す父でしたが、2011年11月に体調不良で病院へ行くと末期癌である事が判明します。既に全身へ転移しており手術は不可能、告知された余命は6ヶ月でした。母からその事を告げられた時、とうとう来るべき時が来てしまったかと思う反面、全く実感を伴いません。でも残された僅かな時間は嫌が上でも死に向かう現実です。僕に出来るのは会いに行く事くらいなんですが、お見舞いに行くと父は必ず言うのです、「大変だから東京から来なくてもいいぞ」と。
2012年3月某日、夜、プリウスの解錠依頼で現場に向かう準備をしていると携帯へメールが届いた。病院で父に付き添っている弟からで、「兄貴、父さんが下顎呼吸を始めました」という内容だった。それを見てとても心穏やかではいられませんが優先すべきはプリウスの解錠、弟への返信は後にして現場へ向かった。
真っ暗な駐車場、そこで鍵穴を覗いているとまた弟からメールが来た。嫌な予感はしたが仕事を全うするまでは携帯を開く訳には行きません。少しだけ目を瞑りその後一気に内溝を解錠する。お客さんを見送り誰もいなくなった駐車場、そこで深く息を吸ってからメールを開いた。
「兄貴、父さんが亡くなりました。 父さんを連れて帰るね」
子供の頃、無口で厳格な父が大嫌いでした。その嫌いという感情が僕自身の人生を大きく左右しますが、その事で何が起きても絶対に後悔するまいと心に誓い成長しました。でも東京に出てきて一人暮らしをし、歳を重ねながら色んな経験をしていくうちに気付いたのは、父の事を嫌いだと思っていた感情、それは僕の偏屈で意固地な性格が素直さを裏返してしまった為ではないかと。
弟から貰ったメールを見詰め続け、もう鳥の事もリスの事も草木の事も聞く事が出来ないのだと思うと、僕が子供だった頃からの父の記憶が溢れかえり、のた打ち回りたい衝動にかられながら稚拙だった己の行いを悔やみました。
「わざわざ来たのか、無理して来なくてもいいんだぞ」 生前最後に会った時、聞き取るのがやっとの声でそう言ってくれた父の顔が忘れられません。
【父 最後に】
ジャンピング救援を終えて道具を片付けていると不意にテスターが手からこぼれて落下、
とっさに足で受けようとしたんですがタイミングが狂って爪先にクリーンヒット、シュルシュルとまるでアイスホッケーのパックのように隣に駐車してあったクルマの下に入り込んでしまいました。
とりあえずお客さんを見送ってから回収したんですが無警戒にクルマの下を覗いてビックリ、先に陣取っていたニャンコに思いっきり睨まれてしまいました。
それにしてもテスターがいきなり滑り込んできて相当ビックリしたはずなんですがねそれでも逃げずに居座り続けているとは…
手を伸ばしてテスターを拾う際に感じたのはほんのりと暖かいエンジンの残り熱、これならちょっとやそっとじゃ動きたくない筈です。
寒い時期の駐車場で猫をよく見かけるのはこの為なんでしょう確かに大きな駐車場であれば、停まりたてのクルマを渡って行く事で結構快適に冬を越せるのかもしれません。
CB1100のバッテリーが寿命を迎えてしまいました。新車購入から2年半。ちょっと早いです。せめて初回の車検まではもって欲しかった・・
インターネットで新しいバッテリーを探しながら、ふと思いました。Y隊員が今まで安く買ったものって洋服でも家電でもすぐ壊れたりトラブルが多いなと。
新車価格が一番安い店を探し出しわざわざ自宅から遠いショップで購入したCB1100。この二年半に何度かオイル漏れをおこしています。やっぱり安物買いの法則が発動しているのかな?
なんて思っているとアマゾンで発見してしまいました。台湾ユアサのバッテリーが半額以下で売っているのを。カスタマーレビューもだいぶ良いです。これは買いですね。全然悩まず「今すぐ買う」をクリックしてしましました。
あれれ?安物買いの法則は・・?魅力的な値段の前に変なジンクスは吹き飛んでしまったのでした。
第43回東京モーターショー2013が開幕した。
自動車の最先端技術が集結し世界初公開が76台、日本初公開が81台となっている。
トヨタの2015年発売予定の水素で走る燃料電池車「FCVコンセプト」、日産の三角翼型のスポーツタイプ次世代EV「ブレイドグライダー」など最先端のエコカーが出展されている。
スポーツカーではハイブリッドのホンダ「NSXコンセプト」、BMWの「M4コンセプト」や「i8」、ジャガーの「Fタイプクーペ」、レクサスのスポーツクーペ「RC」、軽オープンスポーツのホンダ「S660コンセプト」やダイハツ「コペン」。
日産は歴代の日産レーシングカーを彷彿とさせる「IDxニスモ」、市販車の速さの基準となっているニュルブルクリンクサーキットのラップタイムで7分8秒679という量産車最速を記録した「GT-Rニスモ」など気になる車が多数出展されている。
メカキーで開錠出来ない理由はたくさんあります。一番多いのは回す力が足りないとかですね。
連結パーツの不具合で回しても開錠出来ないケースもあります。でも今回は最近増えてるメッキカバーが原因でした。
これは社外品のメッキハンドルカバーです。ノーマルのドアハンドルに被せるようなカスタムなんですが、見た目がメッキになるのでゴージャスになりますね。でもハンドル部分が肉厚になるので鍵穴が一段深くなります。
メカキーの長さは変わらないので、途中までしか入らないというか、社外メッキカバーにぶつかって最後まで入れることが出来ないという、そんな原因で開錠出来ないという流れでした。
シリンダーが壊れている訳ではないので、ピッキング開錠で完了です。お客さんはハンドルに触れながら、しばらく考え込んでいました。
こんな時にデメリットが出てしまったというか・・見栄えが良いので、外すのにも勇気が必要ですね。
【父 携帯編】
父から納豆ありがとうメールを貰った翌年、その年もまた冬に帰省しました。
毎度の事で同じようなモノが多いのですが、帰省した際は必ずお土産を買うようにしています。最近は実家近くにもお土産を買えるお店はあるのですが、六花亭本店でケーキを貪りたいが為、徒歩10分+バス30分(昔より時間短縮)で駅前まで行ってお土産を買ったりしています。そしてそのまま足を伸ばして競馬場まで行って、リッキー号にニンジンあげたりするのも楽しみの一つなんですね。
お土産やらケーキやらニンジンやらと一通りの事を終え、実家最寄でバスを降りて歩いていると、散歩をする父を偶然にも発見。つい「あっ父さんだ」と呟くとその瞬間父はピタリと足を止めてこちらを見た。本当に老人ですか?と思うくらいのデビルイヤーです。そしてこちらを見詰めたままスっと手を挙げるって事はどうやら僕に気付いたようです。何というデビルアイ、恐ろしいです。すっかり見た目は角が落ちて好好爺を装っていますが、まだまだ充分にやヴぁそうです(息子比)
父と合流して実家までの道すがら、特に話すこともなく歩いていると「お前の仕事ではこの車なんかも開けるのか?鍵穴が無いみたいだゾ?」と聞かれる。父が指差した車はVW・パサート。「えっとこれはですね、鍵穴がカバーで隠されているだけなのでドアノブ横の小さな部分を外すと鍵穴が出てくるんですよ、でそこからゴニョゴニョして開けるので大丈夫」と伝えた。父は興味があるんだか無いんだか分からないトーンで「フ~ん」とパサートの前を通り過ぎて行った。思えば父に仕事の事を聞かれたのはこれが初めてだった気がします。ロードサービスをしてる事は伝えた記憶がありますが、具体的に何をやっているかは言ってなかったような?もしかするとバイクで現場に向かってる事も知らなかったかもしれません。
その後、鳥の事やリスの事や草木の事を教えて貰いながら家路に就くと、思い出したように「そう言えばこの前貰った納豆、あれ旨かったゾ」と言われた。でもこの時どこの納豆を送ったのか全く思い出せません。僕の視線が泳いでいるので察してくれたのか「あの舟の形をしたヤツな」と教えてくれました。ここでやっとこ前回送ったのは丸進食品さんの舟納豆だったのを思い出したのです。今まで色々な納豆を送りましたが感想を述べられたのは初めてです。この時、舟納豆を未食だった僕は父が旨いと言う納豆を食べてみたいと思い、東京に戻ったあと早速お取り寄せをしてみたのでした。
【父 優しさ編】
マツダ・プレマシーの救援要請へと出動です。
バッテリー上がりで集中ロックが作動せず、鍵穴のある運転席ドアは開放スペースが無いので車内に入れないという案件です。
現場の戸建ガレージに到着するとなんだか見覚えが?さらにお客さんと会って以前にも救援対応していた事を思い出しました。
確か前回の対応は3年ほど前だったはず、お客さんによるとその後しばらくは運転席横の間隔に気を付けて駐車していたそうなんですが、玄関前の通路を圧迫する形になっている為、徐々に以前の様な運転席側が壁ピッタリな位置に戻ってしまったんだそうです。
「そういえば最近はすっかり意識してなくて…」とお客さん、それでもこの夏頃まではたまに思い出してはドキッとしてその都度駐車位置を直しはしてはいたんだそう。
天災は忘れた頃にやってくる、とは言いますがまさにそんなタイミングでのトラブル発生でした。
ローバーミニの開錠依頼です。
基本的にインロックしない構造になっているミニなんですが・・「初めてインロックしました」と話すお客様。数十年ミニに乗っていてこんな事は初めてだそうで、いつも通りのようにドアを閉めたらロックしていたんだそうです。
「これが原因かな~?」と促されて見るとドアノブがグラグラです。う~ん、どうなんでしょ?原因究明の前に開錠作業に入ります。するとほんの少し触っただけで鍵穴が回ってしまいました。
もしかしたら原因はこれ?中の部品が消耗していて鍵なしでも回ってしまう場合があったんでは?開錠後、動作確認をするとやはりビンゴでした。グラグラのノブと相まってロックしてしまう時があるようです。そしてキーでないものでもカギを回すことが出来ます。
「30年前の車だからな~仕方ない。けど施錠はどうしよう?」と悩むお客様を見てふと思ってしまいました。Mr.ビーンのミニみたいに南京錠を付ければいいのでは?って・・
一瞬、ナイスアイデア!って思ったんですがそんなバカげた提案を出来る訳もなく・・普通のアドバイスをさせて頂きました。変な想像してスミマセン。
日産・スカイラインの13代目となる新型が発表された。
日産が国外で展開する高級車ブランドのインフィニティ・Q50の国内版で、エンブレムも日産ではなくインフィニティのエンブレムを装着している。
エンジンはV6 3.5Lのハイブリッドのみで、システム出力364馬力、燃費は18.4km/L。
ステアリングの動きを電気信号に置き換えてタイヤを操舵する、世界初のステアリングシステム「ダイレクトアダプティブステアリング」などの先進技術や高い安全装備が採用されている。
価格は約450万円~550万円と従来のスカイラインよりかなり高価なプレミアムセダンとなったが、走りや装備を輸入車やレクサスなどのライバルとくらべるとかなりお買い得か。
「たった数分の開錠作業で1万円も」とか・・「いっそ自分も脱サラしようかな・・」とか言うお客さんがいます。
おそらくこの仕事が簡単に儲かる商売と思われているんですが、よくホスト(詳しくは知らないけど)に例えて返答しています。
ホストは1ケ月で何百万円も稼ぐとか・・昔聞いた話しなんですが、それはほんの一握りの人たちというか、たくさん指名されてNO1とかにならないと稼げないですね。
実はこの仕事も似たようなもんです。地域である程度の信頼を勝ち得ないと仕事が回ってこないです。1台1万円以上貰えるかもしれませんが、何台開錠したかが重要で、1週間に1台じゃ話しにならないです。
今ある助人隊員はトップスターとは言えないかもしれないけれどある程度、苦労して勝ち上がってきた自負はありますね。
一部分を切り取ると「オイシイ」に見えるかもしれませんが・・どの仕事もそんな甘いもんじゃないと思いますね。
【父 バイク編】
6年前の冬に帰省した時、突然「そろそろお父さんに携帯を持って貰おうかと思ってるのよ」と母に言われた。えっ!父さん携帯持つの?とビックリして聞き返すと、居間のソファーでテレビを見ていた父が「そんなもんはいらん」と一言。それでも母は「最近はここら辺(北海道)も山奥じゃなければ携帯は繋がるみたいだし、そもそも公衆電話がなくなってるでしょ?もし何かあったら連絡するのが大変だからね」と言っていた。
父は定年後、それまでの仕事の延長線上の様な事をライフワークにしていた。それは野生生物の保護活動だったり森を守る取り組みだったりで、基本屋外、それも結構な森の奥へ、冬場でもデカイかんじきを履いて行ったりしてました。もう間もなく70歳になろうと言う年齢を考え、母は心配して携帯を持って欲しいと思ったけど、当人はピクリともせず「いらん」とあまりにもな無碍さ加減…その時はそれ以上具体的な話しもなく終わりました。
東京に戻って数か月、必要ないと言ってる父を携帯屋さんに連れて行くのは不可能に近い、どうしたもんか…と悩んでいたが、父に契約させるのが難しいならば、僕が2台目として契約し、それを送り付けてみたらどうだろうとの思いに至る。奇しくもその時は6月、父の日のプレゼントにしてしまえば無下にも扱えまい。と言う訳でダッシュで携帯を買いに行き、不敵な笑いを浮かべながら送ってみたのでした。
父の日当日、母から「余計なモノをよこしおって、なーんてさっきまで言ってたけど今は説明書と睨めっこでアドレス帳を登録してるみたい」と電話があった。その後ろで父が笑いながら「いらんことすんな#」と言ってるのが聞こえてきて、取りあえず使ってくれそうな雰囲気だったのは正直嬉しかったです。
それから数か月後の父の誕生日。毎年好物である納豆を各地から厳選して送るようにしてたのでその年も例年に漏れず納豆を送りました。誕生日当日、荷物が到着すると母から「お父さんが納豆ありがとうって言ってるよー」と電話が来るのですが、その日は夜になっても連絡がありません。もしかして発送ミスか荷物事故か?とネットで配送状況を確認してみると配送済みになっている。受け取っているのに連絡が来ないのは珍しいな?とブラウザを閉じた時、丁度僕の携帯にメールが届いた。
件名 : 荷物本文 : 納豆が届きました、ありがとう 父
70歳手前で初めて携帯を持った父からのメール。連絡が遅かったのは説明書と格闘しながらメールを打っていた為だと思うと、ちょっと涙が出ました。
【父 逸品編】
病院の駐車場でインロックの開錠要請です。
時間指定の案件だったんですが約束の時間を過ぎても連絡が取れず、病院なんで携帯電話が通じないのか?はたまたなにか理由があるのか?なす術が無いまま時間が過ぎて行く中、隣町で別の緊急開錠の要請です。
やむを得ず一旦その場を離れる旨を方々へ手配して緊急案件へと向かう事に、時間指定の案件で連絡すら取れないという事はまず無いんでなんだか混乱しますね、再び戻ってくるまでとても気がかりでした。
別案件を大急ぎで解決して病院へと戻ったのは30分ほど後、今度はすぐに連絡がついて無事に開錠を済ませました。お客さんが怒っているかも?いった心配があったんですが全くそんなことも無くて、それどころかとても申し訳なさそうそしてすごく元気がないような…
場所柄、具合が心配だったんで作業後に伺ってみたんですが病院に来たのはお客さん自身が病気なわけでは無くて入院中の奥さんの為なんだそう。そしてその奥さんの病状告知が主治医から今日あったんだそうです。
その内容というのが…もちろんお客さんの気持ちが全て分かる筈もないんですが開錠作業の約束が頭からスッポリ抜けてしまっても仕方が無い様な…それほど衝撃的だったのでした。
病室へと戻って行くお客さんの後ろ姿がいつまでも頭から離れませんでした。
とある住宅街へホンダNーBOXの開錠に行ってきました。
窓にはセキュリティーの存在を示すステッカー。最近の軽自動車はらしからぬ警報が鳴るのでご近所迷惑は必至。なのでお客様へ開錠後にセキュリティーを止める方法を伝え早速作業を開始します。
数分でシアラインを揃えます。お客様に準備をして頂くため声をかけようとすると・・いなくなっています。
辺りに見当たらないので電話連絡すると「えっ?もう開いたの?」と驚きながら戻って来てくれました。
「軽らしからぬカギが付いているから時間がかかるって聞いてて・・」最初に相談した車屋さんよりそうアドバイスを受けていたようです。確かにこのNーBOX、軽らしからぬカギなんですよね。
しかし思っていたより早く車が使えるようになりご機嫌のお客さま。らしからぬ開錠をして本当によかったです♪
ブラバス B9のインロック救援依頼。
ブラバスはメルセデス・ベンツをベースにしたコンプリートカーを販売するドイツのチューニングメーカー。
ドイツの有名自動車誌でベストブランドの読者投票が始まった2006年から8年連続でチューナー部門のベストブランドに君臨している。
B9はE320をベースにしたライトチューンモデルだが、新型SL63AMGをベースにしたBRABUS SL B63S-730(730馬力、トルク108kgm)という凄いのも輸入されている。
外観をブラバス仕様にした車はたまに見かけるが、本物のコンプリートカーはなかなかお目にかかれない。
ダイハツ・コペンを開錠しました。ドア開けてビックリ仰天ですね。
レカロシートに色んな計器類、なんとブーコン入ってます。こんなの見たらワクワクしてしまいますね。
「乗ってみますか?」とお客さん。現場は広い駐車場なんですが、なぜか車は1台も止まってない場所で、乗りたい気持ちを押し殺すのが大変でしたね。万が一事故や故障でもしたら大変なので丁寧にお断りすると・・「それなら助手席へ乗って」という流れになりました。
キュキュッ!とホイルスピンして、ブオオォーン、プッシャー!という感じで、2人乗ってる軽自動車とは思えない加速です。チューン費用は車1台分で、燃費はリッター10kmだそうで・・
分からない人には「普通車買ったほうが早くね?」とか思うかもですが、こればっかりは軽カーじゃなきゃダメなんですよね。
本当うらやましいというか・・A隊員も時間があったら絶対やってると思います。
只今EICMAの真っ最中で新しいバイクの情報が目白押し。まえまえから噂になっていたのが形となっていたりなってなかったり…いや~必要以上に興奮してます。バイクに乗り始めて20年以上になり、バイクで仕事をする事満20年。そんだけ乗っていると言うのに未だ飽きないのは自分でも不思議な気がします。
そんな僕の父も昔バイクに乗っていたそうです。好んで乗っていたのかと言うと必ずしもそうとは言えず、どちらかと言えば車が買えなかったから仕方なくバイクに乗っていたってのが本当の所らしいです。なんてたって北海道は雪に閉ざされる冬があります、そんな季節には車の方がいいですよね。でもバイクしか選択肢がなかったので乗るしかありません。しばれた真冬の早朝や陽の落ちた夜はさぞ片道20kmの通勤は辛かったと思います。
母からバイクにまつわる父の話しを聞いた事があります。
僕の実家付近は今でこそ人が増えてスーパーが出来たりコンビニが出来たりで便利になりましたが、昔は生鮮食料品を扱っているお店が近くにありませんでした。食品はどうしていたかと言うと、週に2回やってくるマイクロバスの移動スーパーで殆どを賄ってました。それ以外で必要なものは徒歩15分+バス50分で駅前まで行って買っていたようです。
そんな環境に嫁いで来た母も勿論同じようなサイクルで買い物をしていましたが、ある時移動スーパーのマイクロバスが壊れてしまったらしく1週間程来られないと言う連絡があったそうです。取りあえず冷蔵庫と買い置きを調べてみると、納豆がないくらいで1週間位ならなんとかなりそう。そう思った母はバス代を使ってまで買い物に行く必要がないと判断し、移動スーパーが復活するまでは冷蔵庫の中と買い置きだけで凌ぐことに。
移動スーパーが来なくなって5日目の夕方。いつもより少し早く帰ってきた父が「買い物に行くぞ」と母に言ったそうです。自分が必要なモノは自分で買ってくる人がなんでまた私を連れて買い物に行くのだろう?と不思議に思った母。でも行くと言っているので兎に角父のバイクの後ろに乗り駅前まで行ったそうです。駅前のスーパーでバイクを降り「何が必要なんですか?」と聞く母。それに対して父は一言「納豆」と言ったそうです。新婚さんだった母は祖母がやっていた食卓を踏襲し、毎朝納豆は欠かさなかったのですが、まさか父がそんなに納豆好きだったとはその時まで気付かなかったみたいです。そして帰りのバイクの後ろで、これからは納豆を切らさないようにしようと思ったという事です。
毎朝納豆がある食卓、勿論僕も納豆大好き人間に育ったのは言うまでもありません。
【父 携帯編】へ続く
トヨタ・カローラレビンの救援対応です。
事前情報のクルマのナンバーから年代物という事が分かるこのレビン、てっきり最近はキレイにレストアされたものが多いAE86型かな?くらいに思ってたんですが、現場に着いてみるとさらにそのご先祖様のTE37型でした。
見た瞬間、もうすっかり忘れていた子供時代にタイムスリップです幼少時、近所の幼馴染みの家のクルマがまさにこれだったんですよねよくその友達と一緒に親父さんに乗っけてもらったんでした。
当時、助手席は大人専用なんで幼馴染みと後部座席に二人転がって今では窮屈に感じる2ドア車のリヤシートも広いのなんの、もちろん窓は常に全開で顔や手を出してるとよく怒られたもんです。
なぜかスッポリ記憶から抜けてたんですが一気に思い出しましたクルマの思い出し効果ってスゴイ強力みたいです。
あれかもう30余年、あの親父さんもすっかり歳を取ったんだろうなぁ…近いうちに顔を出してみようと思います。
すっかり日が暮れた時刻、コストコ川崎店よりBMWの開錠依頼。車内にはお子さんが閉じ込めれているとのこと。
気温的にだいぶ涼しくなった今日この頃。日が沈むと寒いぐらい。なので熱中症の心配はないものの急いで向かいます。
駐車場の入口に到着し詳しい場所をお伺いするため電話すると「早くて助かります、でもスグ来て・・」
消防隊とか来てて切羽詰まった現場になっている予感。大急ぎで車の所へ到着。ですが客様一人。
近づくと半袖シャツのお客様。見るだけで寒そうなのが伝わります。切羽詰まっていた理由はこれですね。なのですぐに開錠させていただきました。
上着を取り出し一安心のお客様「子供のそばは離れられないし、海風は吹いてくるし・・」川崎のコストコは海の近く。確かに今日は風が強く寒いです。
この時期、こういった危機的状況もあるんですね。急いで到着して本当に良かったです。
VW・ゴルフ トゥーランのキーが差し込めないという依頼。
到着すると運転席側のドアは柱があって開けられない状況。後部ドアから車内に入り運転席に座ってイグニッションを確認。
内部の可動部分が飛び出していて押しても引っ込まない状態だった。
運転席のドアが開けられないので作業しやすい体勢がとれずやりづらい。何度か道具を替えいろいろ試してみたがなかなか厳しい状況。
あと5分やってだめだったら諦めようと思っていたら、なんとかキーを差し込むことに成功し無事エンジン始動。
作業する方としては解決するまで粘りたいという気持ちがあるが、お客様を待たせてしまったうえに結局解決できないとなると、レッカーなど次の対応を早くしたほうがいい場合もある。
時間が読めない作業はなかなか判断が難しいところだ。
日本シリーズ最終戦は緊張しながら見てたんですが・・7回裏の楽天攻撃中に出動依頼が入りました。
近所だったのですぐ終わるせようと思ってたんですが甘かったですね。現着してもお客さんの電話がつながりませんでした。
田中マー君は登板するんだろうか・・則本だって連投に近いし、逆転されてないかな・・とか悶々としながら、何度もお客さんへ電話してたらようやくつながりました。「これから会社出るので10分遅れる」とのこと。
急いで携帯のワンセグ見ると、なんとマー君が投げているではありませんか・・点差は?アウト数は?とか見てたらロペスがヒット打って「ギャー」ってなってようやく冷静になれたら代打矢野で・・
もう・・近年マレに見るいい日本シリーズでしたよ。丸の内の人通り少ないコインパーキングで一人震えてましたね。
結局お客さん来るまで30分待ったけど・・ゆっくり余韻に浸れたので結果オーライです。
ニッサン・エルグランドの解錠&ジャンプ依頼。事前情報によるとバッテリー上がりは確実でリモコンでドアが開かないらしい。そして唯一あるキーシリンダーは鍵が差さらない為開ける事が出来ないとの事。キーシリンダーは異物を詰め込まれているだけで、それを取り出す事が出来て普通に開けられるようになるといいな、と思いながら現場へ向かった。
到着後、鍵穴を見て愕然、完全に破壊されています。どこまで壊されているのか見てみると、スコープで覗くまでもなく中に無理やり突っ込んで折れたモノが見えた。一応その異物を取り出せないかと挑んでみたが全く歯が立ちません。状況が状況だけに折れ鍵とは訳が違いました。
「どこでイタズラされたかは分からない、気付いたらこうなってた」と言われるお客さん。常に停めている駐車場は農地の多い比較的牧歌的雰囲気の場所ですが、近くに民家がない訳ではありません。その静かな状況からセキュリティーが発報すれば近隣の方達が「何事か!?」とすぐ気付くと思われる。なので借りている月極め駐車場で破壊されたとは思い難い。他の可能性としては出先の駐車場等が考えられますが、お客さんご夫婦は他に軽自動車も持っているのでエルグランドで大型店舗等に行ったり、余所で長時間駐車をする事も殆どないらしい。って事は当初の想像に反していつも停めている駐車場で被害にあったと考えざるを得ません。
何れにしろ、窓に【SECURITY ALARM ANTI THEFT SYSTEM】と書いてあるにもかかわらず古典的手段で挑んでくるって事は、これの意味、及び動作を理解していない者の仕業かと思われます。そう考えると車輌盗難と言うよりは、車上荒らし目的の悪ガキがやったような気がしないでもありません。取りあえず今迄通りだと、また被害に遭いかねないので、修理後は追加のセキュリティで威嚇する事を強くお勧めし、ディーラーへ向かうエルグランドを見送ったのでした。
ホンダ・N-BOXの開錠です
目的のクルマが見えてくると同時に傍らに人影も確認、さらに近づくと何やら作業中のような?
直感的に「マズイ」と思いました。というのもその方法が窓枠からアタックする手法、昔ながらの定番手法なんですが、悪くすると開かないだけでは無くてドア内部の機構に悪影響を与えてしまう場合が、そうなると鍵穴を回しても開錠出来なくなってしまうんです。
不安を感じながらもピッキングで鍵穴を回してみると幸いにもドア内部の機構は無事なようでホッとしました。
最近のクルマだと窓枠からの開錠はほぼ対策されてますねおまけに鍵穴まで使えなくなる事があるというのはやっぱり不正開錠への対策なんでしょうか?
ともあれ窓枠アタック後のピッキング開錠は結構ドキドキします。
夜の10時すぎのコインパーキングにバッテリー救援へ行ってきました。
現場は一戸建てが立ち並ぶかなりの路地裏。こんな所にまでコインパーキングがあるの?と感心してしまいます。
対応する車両は20年以上前の希少スポーツカー。「きっとセキュリティーが鳴ってしまうと思うんですよ」とお客様。更にお伺いすると米国製で大音量とのこと。
セキュリティーを極力鳴らさないようにお客様と入念に打ち合わせ。そのおかげで数秒で大音量を消すことが出来ました。しかし・・
近隣の家々から犬の吠え声。周辺の犬たちをちょっと鳴った警報で警戒状態にさせてしまったようです。その後、車が出発するまで鳴き止まず・・苦情は来なかったものの本当に申し訳ございませんでした。
Y隊員が小さかった頃はセキュリティー代わりに飼われていた犬。最近、人懐っこいワンちゃんが多いせいか忘れていました。しかし防犯機能はまだまだ健在なようですね。