助人は時間を売っている。大抵アシスタント会社さんから依頼が入る時は「どれくらいで行けますか?」と最初に時間を聞いてくる。うちのオペレーターが「30分以内で」といったら、「お客様に確認してみます。」とアシスタント会社さん。お客様に確認が取れ次第、「ではよろしくお願いします。」といった運びになる。
うちのオペレーターは、実質10分以内で行けるところを「20~30分」。20分以内で行けるところを「30分ほど」。30分以内で行けるところは「40分ほど頂けますか?」と先方さんに伝えている。最初の「どれくらいで行けますか?」の電話から、2度目の「ではよろしく」まで待機してしまうと、10分で行けた場所が本当に20分かかってしまうのだ。
A隊員はその確認中の待機を嫌う。事務所にいるときは、最初の問い合わせで出発することのが多い。たとえキャンセルになったとしても、到着時間を早めた結果「お客さんを安心させる」ほうに賭けたいからだ。
それにしても今日はキャンセルが多い。「エンジンが始動できたようです。」とか「スペアキーが見つかったようです。」とか朗報が多い。他の隊員は見事に活躍している様子で、自画自賛のメールが飛び交う。もっぱら開錠になるが「アリスト秒殺!」とか「初モンデオ撃退!」など、自慢してもしょうもない事で喜んでいるようだ。
でも、ちょっとだけうらやましい。
