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イヴの夜、誰にも分からない話し

港区にてガス欠の依頼が入ったのは、午前1時頃であった。途中ガソリンを購入し、到着したのは25分後。現地では、ラフなジャケットとウイングチップの良く似合うお客さんが待っていた。

給油中近くで見守るお客さん。電話をかけようとしたり、時計を見たりと落ち着きがない。また、どことなく懐かしい香りもした。軽い感じだが厚みもある。ジバンシーのウルトラマリンあたりかな・・と思いつつ給油完了。急ぎサインを残して、車は去って行った。

ロマンチックな夜、身の丈に合った服装で自然にキメタ紳士は、突然トラブルに遭遇する。はたしてドラマの行方は・・・などと考えていたら、本部から電話がかかってきた。先程のお客さんの知り合いの方からとの事で、転送する運びになる。

女性の方からで、作業の進捗状況を知りたいとの事。すでに終わった事をお伝えすると、ほっとした様子が電話ごしに伝わってきた。なぜ電話をしてこられたのかは不明である。またその後の様子は誰にも分からない話しであった。

はたして今年のイヴの夜は、泣いている人が多いのか、幸せな人が多いのかなぜA隊員がこの時間に仕事をしているのか・・・誰にも分からない話しであった。

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