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思い込み

解錠をしていると難しくない鍵の筈なのに稀にハマる事があります。ハマると言っても普段と変らない時間で解錠しているので問題ないのですが、何と言うか釈然としないまま終わっている感じなのです。でも、何となく開いてしまったと言う訳ではありません。全て理解した上で完了しているのですが、どうも納得のいかない時があるんです。これは随分と前から感じる事があって、ピックが雑だったのか?テンションがお座なりだったのか?と技術的な事に思いを巡らせていました。そんな事が何度かあれば、同じような状況になった際、必然とピックやテンションに注意を向けます。ですが、いつも同じように何となく釈然としないまま終わってしまうのです。何ともむず痒いと言うか胸につかえを残したようで気になります。

先日、ネットを徘徊していて右の動画を見つけ、そこに釈然としない思いを解決してくれる答えを見つけたのです。動画に出ている人はジャズボーカリストのボビー・マクファーリン。自分の声だけを多重録音して作った有名な曲があるので、ご存知の方も多いかと思います。で、そのマクファーリン氏が動画の中で繰り広げる観客とのやり取りがとても興味深いんですよ。ある音階の声を出してその立ち位置を教え、観客にその音を出して貰う。次に最初の音より高い音の位置を教える。最初の音の位置、次の音の位置と交互に飛びながら観客に音を出して貰い、まだ教えていない筈の場所に飛ぶと、自然と観客は2番目の音よりも高い不協じゃない音を出すのです。僕がここで拙い文章を書くよりは,、音を出して動画を見て頂いく方が宜しいかと思います。音を出せない環境の方はすみません。

氏は4っつの音しか教えていないのですが、氏の飛び跳ねる場所により観客は自然とそうであろう音を導き出しています。ド・レ・ミ・ラの4っつの音を最初に与えられるので、キーはCと言う可能性が高いのですが、4っつの音だけならFかもしれないしGかもしれない。ですが、氏が途中に口ずさむメロディーで自然にCだと分かり、ラより低い次の音は安心してソを出す事ができます。観客はトータルでド・レ・ミ・ソ・ラの5種類の音しか出して無いんですが、この5音音階=ペンタトニック・スケールを正確に出す様子は見ていてとても心地よく感じます。

ここで解錠の話に戻るのですが、鍵穴を覗き作業をしているうちに「この鍵はこうであろう」とピッキングの流れから知らず知らずのうちに思い込んでしまい、あれ?なんか変だな?のまま終わった時に違和感を感じていたのではないかと推測します。鍵は気持よく自然に出てくるペンタトニック・スケールの様に解錠へは導いてくれません。ディミニッシュ・スケールくらい不安な気持にならないと鍵の意味がありませんので。「解錠とは疑ってかかる事だ」と言うのを踏まえた上で神経を研ぎ澄ませ、そこで出てきた答えなら殆どの場合正解です。ですが状況を把握出来ていないうちに、自分が気持が良いであろう方に進んでしまえば、思わぬ流れに感じるでしょう。特に、見えない部分を探る際の、想像し感じ取る事はとても重要で、少しでも思い込みがあれば間違った方へ己を誘います。まして、その思い込みに気付くのが遅れるとハマってしまい、時間だけを無駄に消費します。感じ取り想像する、想像し感じ取る。そこに盲目的な思い込みがあってはならないのです。でなければ鍵は開いてくれません。 ―猛省―何だかゴニョゴニョと書いてますが結局何が言いたいのかと申しますと、右の動画を見て長年のむず痒さから解放されたと言う、自己満足の垂れ流しなのでございます。今更ですか?とは言わないでくださいぃ。

っとそれだけでは申し訳ありませんので、ボビー・マクファーリン氏の有名で懐かしい曲をどうぞ→Don’t Worry Be Happy

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