
90年代・国産ハードトップ・クーぺのジャンプ依頼。お客さんは1週間ほど前に車輌を購入し、2回目に乗ろうかと思ったらバッテリーが上がっていたとの事。「インパネとかは点灯するんですが…?」と言われてましたので恐らく完全放電ではないでしょう。バッテリーの劣化か?または何らかのトラブルが発生しているのか?立体駐車場のゴンドラから車輌が現れるまで色々と思いを巡らせた。
お客さんと話しながらボンネットを開けバッテリーを確認すると、激しい違和感を感じた。その元を探すと、バッテリーが動かないようにする押さえの部品が合って無く、またマイナス端子が変な事になっていた。それは車体側ターミナル・クランプが明らかにサイズの小さいバッテリー端子に挿さっていたのです。それ故出来た隙間には錆びた適当なボルトが無理やりねじ込んであった。と言う事はと、プラス端子の絶縁ゴムカバーをめくってみると、こちらも同じようにクランプと端子に隙間があり、そこにボルトがねじ込んであった。これは本来搭載される筈のバッテリーより小さなバッテリーが付いているという可能性が高い。お客さんにバッテリーがどうなっているか見て貰いながら状態を説明する。そして購入した所で相談した方が宜しいですよとお伝えするが「それは出来ないんですよね」と何とも答え難そうなご返答。会社を構えている車屋さんがこのような状態で販売する筈が無いので「個人売買ですか?それともネットオークションとかですか??」と聞いてみると「ええ…まぁそうなんですよwwwwわははははっ」と大きく笑われ、その後ガックリと肩を落とした。そして「酷いの掴まされちゃったかなぁ?」と地面に向かい独り言のようにポツリと呟いた。
戻ってから調べてみると、今回の車種に搭載されているバッテリーは、MT車だと34BでAT車だと46Bが標準装備らしい。で、先程のお客さんの車輌についていたのは40B。あれ?端子の規格は同じBだ。と言う事は、過去にバッテリーのサイズアップか何かでD端子のターミナルに交換していたのだろうか? んん~良く分かりません。
それにしても何故D端子にB規格のバッテリーを無理やり付けていたのか? 知識の無い人が弄ったのだろうか?? それとも売ってしまえば後は知らんと、適当なバッテリーを付けたのだろうか??? そこに悪意はあったのだろうか????そんな風に考え、お客さんの事を思うとちょっと凹んでしまった。
