
昨日の事。早朝より雨脚が強くなり更に気温が下がった昼前、葛飾区某所よりカローラ・アクシオのトランクインロックの依頼。現場はかなり大きな団地、ですが頂いた住所は枝番迄しか無くどの棟かは分からない。要連絡と言うことで現場に向かった。
団地の端っこへ到着した頃、雨はいつしか雪混じりになっていた。グリップヒーターで温まり湯気の出る手で携帯を取り出すと、遠くから女性が走って来るのが見えた。もしかしてお客さんかなぁ? でも走って来るには随分と遠いから違うだろうなぁ? と思い携帯にお客さんの番号を入力する。女性はどんどん近付いてくる、心持ち僕を見ている様な気がしないでもない。それは自意識過剰だな、とか思っているとその女性から携帯の鳴る音がした。その音はこちらの携帯から聞こえたコール音より一拍遅れていた。偶然にも程があるゾ、いやもしかしてお客さん?と思った所で女性が目の前に到着、息を切らせながら「ロードサービスの方ですか?」と言われた。
指示に従い車へ向かうが、お客さんは結構な勢いで走って行く。歩いて来て頂いて結構ですよ、先に車の所でお待ちしてますと申し出ても「大丈夫です」と走ることを厭わなかった。やかて車輌が見えて来るとその横には旦那さんらしき人が立っていた。
「トランクに荷物を入れたら鍵も一緒に置いて閉めてしまいました」この天気では仕方ありません「子供が (ダンプの音で聞き取れない) 閉じ込んじゃって」お子さんがドアのロックをされたのですか?「え! いえ! 子供が (またダンプが通って聞き取れない) ですよ」え~っと、お子さんが鍵を閉じ込んだんですか?「いえ、中に子供がいるんです」え!!急ぎ車に近付くと外気との気温差で窓が曇ってハッキリとは見えませんが、中に子供らしき人影が見て取れた。そして中を覗き込もうとすると「だーしーてー!! あ"ーーー!!」と悲痛な声が聞こえてきた。トランクインロックと思っていたら、子供インロックも発生していたとは。その後、猛烈な勢いで解錠し、お母さんが車内に入ると子供も一安心、僕もホッとしました。
小雪降る中カローラを見送ってふと気付く、真っ赤になった指先の感覚が無くなっている。んん~痛いぞと思いながら濡れたグローブをつけると背筋までゾクっときた。ここ数日暖かかっただけに身体が対応しきれていないようです。バイクに跨ると直ぐ横に桜の木があったので何気に見やると、雪混じりの雨に濡れた小枝に蕾らしき膨らみはまだ無かった。まだ春遠しかと呟いて、鼻水をすすった2月の雨の中でした。
