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初代V70の解錠依頼を頂いて現場へ到着すると、車輌はエンジン始動中でボンネットからモウモウと陽炎が登っている状態だった。これは早く開けなければと思いながらも車を見回すと、鍵穴のある右側が塀に近くかなり狭い。何とか人一人が入っていけない事もないけど作業はやり辛そうだ。この年式の助手席側に鍵穴は無いが、確かハッチバックにはあったのでそちらはどうだろう?と回り込んでみたが、後ろもお客さんの自宅が迫り狭い。ドアよりは作業スペース的に広い気はするが、車内に入れる程ハッチが開きそうには無かった。

と言う事でドア解錠を選択し、車のフロント部分からカニ歩きで隙間へ入って行こうとしたが、これがまたトンでもなく熱い。車内ではエアコンが効いているのでエンジンの回転は高くなってるし、昼過ぎの外気温は34°位だし、辺りは太陽を遮るモノが無く日影がないし、塀の裏ではお隣さんの室外機2機が全力で回ってるしで、ドア前の隙間は尋常じゃない熱さになっていた。これは長引くとやヴぁいので短期決戦しかないゾと鍵穴を覗いてみたが、熱風で呼吸が苦しいし何より目を開けていられない。車体と塀にピッタリと挟まった状態で前後左右上下から襲いかかられる熱気は精神力で抗えるレベルを超えていた。

情けないけどお客さんに現状を報告し相談。結果、車の後ろにある居間の窓を全て外して頂き、ハッチを全開出来る状態で解錠をスタートです。室内から漂う冷気が本当にありがたく速攻で解錠。ハッチを開けると車内からもチンチンに冷えた冷気が勢いよく流れ出して来て、かき氷を食べた時みたいな頭痛が起きそうでした。

記録を更新し続ける今年の猛暑。助人を始めた2004年もとても暑かったなぁと思い返し、陽炎の向こうの記憶に黄昏る10年目の夏なのでした。

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