
開錠後にお客さんから「その腕があったら色んな車を開錠したいと思うでしょう」と言われました。実はちょっと奥が深い質問なので答えるのに迷ったんですが、あまり時間を取れないという判断で「そうですね。色んな車を開錠したいです」と答えました。
本音を言うと「まだ開錠したことのない車を開錠したい」になります。今の課題はドアハンドルの下に埋まっている鍵穴ですね。どんな風にして鍵穴を見るか、どんな工具を選択するか、まだ見ぬ鍵穴へのシミュレーションと実際の鍵穴の違いを確認したいです。
「あれ?思っていたのと違う」とか「さて、どうしたものか」とか「これなら行けそうだ」という感じで進んでいくわけです。それで「ようやく開錠出来たー」という安堵の気持ちと、これまで準備してきた労力が報われる瞬間を同時に味わうんですが、これは何事にも代えがたいですね。
開錠出来たことよりも、準備してきたことのほうが味わい深いわけです。「こんなことして意味あるの?」とか「無駄に終わるかもよ」という、もう一人のダークなささやきを振り切ってきた自分を尊敬するというか、「頑張って良かったな」なんて単純な気持ちをはるかに凌駕しますね。大げさでも何でもなく「人生は素晴らしい」と思えたりするわけです。
何度も開錠していく中で開錠時間が短縮していく過程も楽しいんですが・・やはりファーストアタックは特別です。
