20時55分、中野区にてベンツE320がパンクしたとの知らせ。杉並の事務所を出発するも小雨がちらつく。こう連日天候が悪いと気分も滅入る。路上の落ち葉に注意しながら18分で現着。車の中で休んでいるお客さんと作業の説明に入る。早速スペアタイヤを取り出そうとトランクを開けたとき、お客さんが車から降りてきた。
車中では気付かなかったが、何とも大柄な人だ。身長173cmを誇るA隊員は、空を見ながら話さなければならない状況だ。スペアタイヤを取り出そうとするが、トランクの後ろに回れず中々取り出せない。万が一ボディに傷を付けたら大変だ。そこへお客さん、ヒョイと片手で持ち上げてくれる。そこに怪力を見た。「何かお手伝いできることは」と腰を低く笑顔のお客さん。慌ててご遠慮申し上げていると、帰宅中のH隊員が合流する。H隊員も並みの身長であるが周りから見れば小人2人に見えるであろう。
それからH隊員と共同作業になる。H隊員はメカニックの知識が豊富で心強い。がヘリクツも多い。A隊員はタイヤ交換を、H隊員はジャッキを担当。作業時間は5分もかからず終了。お客さんは覗き込みながら満面の笑みで「ありがとう」と。笑えば笑うほど得たいの知れない怖さが伝わるのは何故か。どことなくぎこちない笑顔になってしまう2人の隊員。
怒ったときは、果てしなく怖いであろう、その想像がいつまでも離れない2人の隊員でした。
