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開錠は左回しだからね

快晴だ。昼に千代田区を巡回中、銀座で開錠中のI隊員へ、救援システムが発動される。急ぎ向かうも、途中日本橋でセドリックがインロックしたとの知らせ。

丸の内から反転し、急ぎ日本橋室町へ向かう。合流するまでに要した時間20分。ここでは時間をかけられない。銀座への救援が気になる。早速セドリックのドライバー席からピッキング。すると、お客さん「この車、開ける時は左に回しているからね。」A隊員「分かりました。すぐに開錠しますんで」とニッコリ

開始後1分、シアラインが揃って鍵穴が回り出す。がロックは解除されず。A隊員「?・・古いから反応が悪いのかな・・」お客さんは、相変わらず左回し説を唱えつづける。気を取り直し助手席側から再度アタック。早速シアライン揃えるも、またしてもロックされたままだ。お客さんは、「もうちょっと回せるはずだよ」と拍車をかける。錠の構造上、無理な話しである。

時間がない。銀座を救援しなくてはとの焦りと、お客さんのアドバイスが重なった。ランチタイムの日本橋は雑踏としているせいか、集中力も散漫だ。とその時、本部からメールを受信・・・「銀座救援へはD隊員が到着」

ほっとした瞬間、我に帰る。「この鍵、逆回しだな」2日振りの出動と、救援、周りの人波、お客さんのありがたいアドバイスによって、彼岸のゾーンへと導かれていたようだ。

全てがふっきれて、右回しで秒殺。現地に到着してから6分が過ぎようとしていた。急いで完了報告、続いてI隊員に連絡すると、結局自分で開錠できたとの事で安堵した。

別れ際にニッコリお客さん「鍵なんてさ、そもそもどっちに回しているか、意識なんてしないよね」A隊員もニッコリスマイル心の中で「そう思います」とつぶやいた。

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