21時に電話が鳴る。受注を御願いしているA隊員より出動の要請。中野区での三菱車インロック救援。この時間は空いていて到着も早い、ナントカ公園の脇に居るということなので連絡を取りつつ合流。「お待たせいたしました」 電話中の御客様と目線で挨拶し、状況の確認を進める。
程なく「すいません こんな夜中に」と 御客様。いえいえ助人にとっては、まだ宵の口。お気に召されるな。シートに転がっている鍵の束を確認して作業開始、御客様は再び電話。聞き耳を立てるつもりは無いのだが、夜中の公園脇では話し声も結構響く。どうやら彼女らしき相手と険悪な話しの模様。「何でだよ!」「だからさ~」怒気を孕んだ声が闇を駆ける。
程なく開錠し、「お待たせしました」 いまだお話中なので、片づけを先に始める。間もなく御客様 「ありがとうございます 助かりました」先ほどからの応酬は大丈夫なのか?気になりつつも書類にサインを頂き、一件落着。
と そこに現れた人影。御客様がそちらに駆け寄る。件の女性だ。ピンときた。「どうもありがとうございました」腰の低い御客様である。もう5~6回御礼を言われているが、その場でさっきの続きを始めてしまう。作業手続きは全て終了なので、私もさっさと立ち去ればよいのだが、なにせバイクの鼻先でのやり取り。動くタイミングが掴めない。犬も喰わない話しに、これ以上関わりたくないので「では引き上げます」やっと言い出し退散する。別れ際にまた深々と頭を下げられる。振り向いてまた喧嘩。こちらに対する腰の低さとはうって変わった豹変ぶり。
何が原因かは伺い知らぬが、開錠の様な速さでの一件落着とはならなそうだ。帰って飯を喰おう。
