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炒飯は好きですが

18時半に予約という形でインロックの依頼が入る。拠点から1~2キロの場所なので余裕を持って到着。車はクラウンアスリート、リモコン式の鍵タイプ。

春とはいえ暗くなると肌寒い、御客様に近くのお店で待ってはどうかと勧める。「じゃあ お言葉に甘えて、あそこの中華料理屋でご飯を食べています。」なるべくなら開錠のときは誰も居ないほうが落ち着く。

腰を据えて開錠に取り掛かり、若干時間は要したが無事開錠。ただこのタイプは、鍵穴から開錠すると4枚のウインドウが全開になってしまう。御客様は現場に居ないし自分で閉めようとするが、手順が不慣れで時間がかかる。それでもなんとかエンジンをスタートさせ、パワーウインドウを閉めロックし直す。御客様に電話をかけ終了の報告をすると、「ああ ありがとう ついでにお店まで鍵を持ってきて。」との事。書類にサインも頂かねばならないし、すぐ近くの店なので「わかりました」

その中華料理店は巷でよくある店構え、ラーメンと炒飯、あとは定食がメインの庶民的なお店。「お待たせしました。こちらが鍵でこちらにはサインを」と言うと同時に「おまちどうさま」と炒飯とスープがテーブルに出される。「せっかくだから 夕飯を食べていきなさい。」と御客さまの善意。「いや それは」 と遠慮しつつも、既に並んでいる品を付き返すのも失礼と思い。「では 頂かせて貰います」と箸をつけようとしたとたん。「会計は済ませてあるから」と早々に席を立つ御客様。

残された私は、黙々と炒飯を平らげ5分で店を出る。家に帰って食べるはずの夕飯が無駄になってしまった。今日は好物の「鯖の味噌煮」だったのに・・ありがたいと同時にタイミングの悪さを呪う。

この仕事が昼時だったら・・・

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