
前期型ホンダ フォルツァのメットイン開錠の依頼が入る。
現場で待っていたお客さんは二十歳前後の若者。「バイクで来たんスか? やっぱ都内はバイク早いっスよねー」と、バイクに乗る者同志の親近感を感じたようです。車輌に案内されると「宜しくお願いしまっス!」と元気良く言われ、ついつい気合も入ります。この車輌は僕の得意とするタイプ。物理的に若干のやり難さはあるものの数分で開錠。開いた瞬間「ウスッ! ありがとうございまスっ!」とお客さん。ついつい吊られて「ウスッ!」と僕も言いそうになってしまいます。終始屈託無く元気に喋るお客さんと向かい合っていると、何だか気持ちが和らぎます。立ち去り際にも大きな声で「ありがとうございまス!」と手を振るお客さん。
「安全運転で…」と言った僕の言葉には、遠くからバイクの音と共に「ウースっ!」と。
そして僕も「ウースっ」と独りごちてみました。
