
ヤマハ・グランドアクシスのメットイン開錠の依頼。あいまいな住所を頼りに現場に向かい、何とか車輌を探し出しお客さんを見つけると、随分憔悴しきっている様子。
聞くと、クレジットカードに付いているロードサービスを頼んだらしいのですが、期限が切れていて有料になってしまったということです。有料ならば結構な金額、落ち込むのも痛いほど分かります…「もう悪いことは重なるもんですね、疲れきってしまいました…」と漏らすお客さん
直ぐに終わらせたいのですが、この車輌は集中ロックシステム、一筋縄では済みません。鍵の説明して5~10分では開かない事もあると理解してもらい作業に入る。
ちょっと離れた所から「は~…」とため息が聞こえる。早く開けたい気持ちとは裏腹に、シリンダーは言うことを聞いてくれません。ハンドルロックは直ぐに外れましたが、シートロック解除がなかなか出来ずに時間だけが進む。シート近くに鍵があればそれ程重くは無いのですが、メインキーと一緒のハンドル近くともなれば必然的にワイヤーは長くなりシリンダーの回転は重くなる。「は~…」ため息が聞こえる…「んーー!!早く開けなければ!!!!」逸る気持ちだけが一人歩き。物理的なやり難さは、持ち前の腹筋と背筋でカバーしていたが、そろそろ限界と思い始めた矢先に手応えあり!「にゅ~っ」とシリンダーが回り、シートがバコッ!と持ち上がる。筋力の限界が来る前に開錠出来て「ホッ!」と胸を撫で下ろすH隊員。お客さんも一安心。
ですが…精神的(金銭的)ダメージが大きかったせいか、お客さんの目は黄昏ている様に見えました。
