板橋区でリンカーン・ナビゲーターのジャンプ後、環七が混んでいたので裏道で戻ることにした。住宅街をのんびりと走っていると、工事中のマンションからヘルメットを被ったおっちゃんが出てきた。口には火のついていないタバコが咥えられていて、何やらズボンのポケットをまさぐっている。恰幅の良い腹に邪魔されてズボンの前ポッケから「何か」が出ないらしい。「腹が出ない様に気をつけなきゃ」なんて考えながらおっちゃんの前を通り過ぎようとした時、おっちゃんの右手が勢い良くズボンから抜けて、青い「何か」が中を舞った。
キレイな放物線を描きながら「何か」は僕のバイクのフロントタイヤの目の前に落ちた。「は!」と反射でフロントブレーキをかけると、突然バイクが加速しだした!(と感じた)「んなーーっ!!」コントロールが全く効かない!ブレーキレバーはグリップに当るくらい握ってるのに全く効いていないし、リアはロックした!止まる気配ゼロ!そして目の前には電柱が…「僕、あれにぶつかるんスか?…」直に電柱にぶつかるより転倒した方がマシとフロントブレーキをリリースしたら、何故かコントロールが戻った。これ幸いと寸前で電柱をかわしフルブレーキで停止。この間、僅か2秒ほど。心臓はバクバク暑さ以外の汗もかいてるちょっとプルプルしてたかも?で、一呼吸おいて振り返るとおっちゃんが「わりーわりー、兄ちゃん」と言って地面に線を引いた「何か」を拾った。それは¥100ライター「あ~ライター壊れちまったな~…」とブツブツ言いながら、おっちゃんは建物に消えていった。
ここでやっと何が起こったかを把握したH隊員。おっちゃんが放った¥100ライターに乗り上げた瞬間の超絶タイミングで、フロントブレーキをかけてしまったらしい。で、フロントロック コントロール不能に陥ったと言う訳です。
ん~… マジで洒落になりませんよおっちゃん…
