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人力車セビル

台場でキャデラックセビルのエンジンが始動しないとの知らせ。いざジャンピングしてみると、発生電圧13Vに近い数値を示すが車はインパネすら付かない全くの無反応である。

パーキングスイッチ、ヒューズもひと通り確認するがどれも正常で、接点復活を試みるが悪あがきでしかなかった。バッテリー以外のトラブルになると、現場での緊急対応が難しい。搬送になった場合の問題は、この場所が立体駐車場であること。2.5mの高さに入ってこれるレッカー車がないのだ。

アシスタントさんとの電話のやりとりが続く。アシスタントさん・・「とりあえずレッカーを手配するので、引き上げて下さい」解決できず悔しいかぎりだが、やむを得ない。お客さんの寂しそうな顔が目に入った。A隊員・・・・・・・「分かりました。それでは引き上げます」電話を切り、準備体操を始めた。

セビルの重さはハンパではなく、無意味にブレーキングするお客さんに腹立ちながらも問題なく路上まで押し出すことに成功した。もちろん無償の重労働となったが、後悔はしない。それよか筋肉痛になりそうな不安が残るA隊員であった。

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