A隊員の歴史好きは有名だ。少しでも話し始めると皆に嫌がれるから、自分でもよく理解しているつもり。
18歳の時に初めて「竜馬がゆく」を読んだとき、たまらず四国へ一人旅。宮本武蔵を知りたくて、気付いたときには九州にいた事もあった。10年以上大河ドラマは欠かさず見てるし、年末年始も大抵見る。
単純にストーリーが面白い他に、A隊員なりの理由がある。
現代と違いモノが少ない分、人を取りまく環境がいたってシンプルなのが良い。もちろん携帯も新幹線もないから、人と接するときの時間の重さはハンパじゃない。そんなシンプルな世界では、「人格」が大きく左右する。信頼される人、そうでない人の差がありありと分かるのだ。
現代の複雑な環境に取り憑かれると、一番大切なところが希薄になりやすい。不安になったとき、そのシンプルな世界に触れる事で、自分自身を奮い立たせてきたが、どうやら未来を考えるタネは、歴史から学んだほうが間違いが少ない気がする。
「歴史からは何も得られやしないよ」たまに、そう言われるときがある。
しかし歴史から得ようとしない人のほうが、出口のない重い悩みに犯されているような、そんな気がしてならない。
