「釣り道具を降ろしたら、誤って閉じこんじゃいました」「それは、それは・・何時間もお待たせしちゃいまして・・」
土浦市から来られたお客さんは昼前にインロック、開錠したのは夕方5時すぎ。その間、限られたエサを頼りに、イワナ5匹がお客さん親子の成果の証だ。
そこは福島県双葉郡葛尾村。川のせせらぎの聞こえる道の周りは、阿武隈高原に包まれた見渡す限りの山々。ボルボV70の横に置かれたイス代わりのクーラーBOX、握りつぶされた缶コーヒーが何時間もそこにいた経過を物語っていた。お父さんも中学生らしきお子さんも、表情が明るく疲れた様子は見られない。
きっと親子水入らずの時間を過ごしたに違いない。以外に難しい親子のコミュニケーション。中学生にもなると「今日はゆっくりお父さんと話そうか」なんて言ったところでどちらも照れくさくってしょうがない。
でもトラブルによって偶然生まれた環境なら、肝胆相照らせそうだ。親子釣り競争よりも、有意義な時間だったのかもしれない。
東京から300km、片道4時間の開錠作業は、H隊員の静岡県伊東市を越えた大記録となった。
