その昔、上場企業で働いていた頃のA隊員は、仕事の範囲にこだわった。自分の担当外で何があろうとお構いなし、逆に干渉されるのも迷惑であった。
決められた範囲の中で結果を出すのが仕事。そう信じて働いてきたけれど、それだけでは結果良くなるとは限らない。
会社は耐震偽造マンションに似ていると勝手に思ったりする。全く問題のない会社はありえないけれど、問題を「問題」として認識するのは以外に難しい。マレに気付けたとしても、上司や他部署の担当としてノータッチになりやすくそのうち何とかなるだろうと、与えられら仕事以外には興味が薄れていく。
長い間その程度の働きぶりで「やる事はやっている」と思い込んでいたA隊員。以前のような働き方では、小さい会社ほど崩れやすくなるだろう。
もちろん決まりごとは尊重しつつ、緊急時に動き出す。それは、まるで崩れ落ちそうな所を支えに行くようなものだ。
「誰が」というより、「早さ」が最も重要だと思う。
