「あの~差し金でやらないんですか?」カローラを開錠するときに、突然お客さんに質問された。
一世代前のトヨタ車にはピッキングしづらいカギが付いている。ほとんどが商用車や大衆車なので、実のところ「差し金でもOK」のお客さんは結構多い。
それでも助人では全てピッキングで開錠する。難易度でいうと、助人研修Lv1~5の中のLv2に属するカギだが、けっして侮れない。これがサクサク開けられるようになると、新型ベンツやBMWへ波及しやすく、言うなれば初級から上級コースの登竜門的存在になる。
このカギのネックは、ピッキングしづらい事の他に「古くなってきている」事が上げられる。カギ穴内の汚れや磨耗によって、最近ハードルが高くなりつつあるのだ。
昔、近所の中古車屋さんへ営業した際、冷や汗をかいた事があった。ピッキングが得意だという事をお話ししていると、「じゃあこれを開けて見せてくれよ。簡単だよな~ カローラだもんな」
あの時は、廃車になったボロボロのカローラに随分苦戦したっけ。開錠までの数分間、ほろ苦い過去を思い出すA隊員であった。
