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上級者用パーキング

中目黒より、ホンダ ロゴのジャンピング要請、現場の立体駐車場に到着してお客さんに連絡を取る。

お客さんの到着を待つ間、救援車両を探して駐車場を眺める、鉄骨で組まれた三階建ての駐車場が二棟、向かい合って立っている、さながら巨大な三段のロッカーを、二つ向かい合わせた様な感じだ。建材の外観からは結構な年月が経っている事を感じさせ、ちょっとした威圧感を覚える。

まもなくお客さんが到着する、車の場所を聞いてその前に向かおうとするとお客さんに呼び止められた。「こちらです」と案内されたのは二棟の間の広場にあるゴンドラ、車一台分入るのそのゴンドラがエレベーターになっていた。

「ガタン、ゴトン」と揺れながら駐車場3階の車の場所に向かって行く、ビックリなのはX、Y軸だけでなくZ方向にも動いていることだ。読めない動きと年代物と感じさせる作りは自然と恐怖心を増幅させる。

車の所に着いてブースターを接続、問題無く始動する。さあ戻ろうとエレベーターに乗りこむ、だが帰りはお客さんの車も一緒だ先にエレベーターに乗り込み端に寄る、(もしここでお客さんがアクセル踏みすぎたら?)〈ロッカーから飛び出すミニカー、それに轢かれる人形〉が脳裏をよぎる恐怖が顔に出てしまったのか、お客さんが笑いながら助手席に乗せてくれた。

立体駐車場を普段注視する事は無いけれど、仕事も含めてこの様な仕組みは初めてだ。発想がアメリカっぽいこの駐車場、もしかしたら海外製なのかもしれない

なんにせよこの駐車場は「上級者用」に違いない、そう思ったJ隊員だった。

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