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伊達イズム

ロードサービス、それは颯爽と現れトラブルを解決して去って行くその陰には皆さんが想像も出来ないような苦労がある今回はその一例を挙げてみよう。

八王子にてベンツE430のトランクインロック場所は丘陵地帯の入り組んだ番地なのだが、テニススクールの駐車場との事で、意外と迷わずに到着。

お客さんはご夫人の方、友人と連れ添ってテニスを楽しみに来て、帰る際にテニス道具と共にキーを閉じ込んでしまった様だ。

車の後部が駐車場のフェンスと大分近い、体を潜り込ませてみるとなんとかピッキング出来そうだ。日差しが強いのでお客さんにテニススクールのカフェテラスで待ってもらい、所要は余裕を持って10分程とお伝えする。

窮屈な格好でのピッキング、だが両手と頭の位置さえ保持できれば問題は無い、5分程でキーシリンダーが回り始める、早速お客さんを呼びに行こうとしたその時、異変に気付いた。

脚が痺れて立てなくなっている、しかも両脚共!ピッキングに集中していたので気付かなかったが、結構無理に脚を折り曲げていた様だ。こんなカッコ悪いところをお客さんに見つかる訳にはいかない、とりあえずその場で回復を待つ、幸いお客さんに伝えた時間にはまだ余裕がある、脚をマッサージしながらカフェの方を覗うと、「!?」 お客さんがこちらに向かってくる、一直線に・・・(なんで?)(まだ5分しか経って無いのに?)

上を見ると大きく跳ね上がったトランクリッドが!これでは一目瞭然だ、押さえておけば良かったと後悔しても後の祭り、あと数秒でお客さんが来てしまう!《平日の午後、ベンツで友人たちとテニスに来ているご婦人》にこの姿を見られてしまう!激痛を覚悟で立ち上がる、目の前が真っ白になる・・・

・・・どれ位かの後、感謝の言葉を頂きながら走り去るベンツを見送った。「ふう、今回もなんとか颯爽と解決出来たな」未だ一歩も動けぬまま、そう呟いてみた。

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