冬の景色は美しい、普段見慣れた街並みがなぜかよりクリアに見える。特に夜間は様々な光が反射して、すばらしくまばゆいものになる。空気が澄んでいることもある様だが、どうもそれだけでは無いようだ。
深夜に中央高速上でガス欠の救援、急いで高速に飛び乗る路上を照らす水銀灯の鋭さが周囲の気温を一層低くしている。
救援車両の場所はおおよそでしか分からない、目印の料金所を過ぎたあたりでスローダウン、該当車両を探しながら進む、と、停車灯を点滅させたクルマが二台、路肩に停車している。「あれに違いない」バイクを寄せると二人の男性が激しく口論していた・・・
不意に近寄ってきたバイクに二人の視線がこちらに注ぐその表情に救援車両ではないことを瞬間的に察した・・・どうやらまだ先の様だ。
しかし真冬の景色は美しい、争っている二人ですらもキラキラと輝いていた。
