「前の業者は差し金で1分くらいで開けたんだよね~。」いきなりの先制パンチだった。
10年くらい前のBMW5シリーズ。差し金での開鍵に余程熟練した方が対応したのだろう。1分程は凄い。
しかし、何かに火がついた。頭から湯気を出さんばかりにピッキング開始。研修で嫌になる程に練習した鍵。そのすべてを出し切って無事開鍵。すかさず時計を見ると1分30秒経過していた。
1分は切れなかったがこの時間なら満足しただろうと思いつつ、振り向くと御依頼主がいない。
道具を片付け、書類を作成しつつ待っていると、驚いた顔をした御依頼主が登場。「いや~早いね。前の業者よりも早かったよ。」ん?もしかして1分って大袈裟に言ってみただけ?
踊らされての作業だったが、個人的には満足のいく結果であった。
