時節がらバイクの救援が目立つ。CBR1000RRの始動を終えると、もう一台診て欲しいとお客さん。ガレージの奥から出てきたのは‘93年式のNSR、今や絶版となった2サイクルの名車だ。
診るだけならとエンジンを掛けてみる、始動性はすこぶる良く一発のキックでアイドリングが始まる。調子はかなり良い様だ、いったいドコが気になるのだろう?
お客さんが気になっていたのは部品の供給、製造中止から10年以上が過ぎ、パーツのストックが怪しくなっているそうな。そこであらかじめ交換が予想される部品は揃えておきたい、そう考えての診断依頼だった。
そういうことならと車体を見回してアドバイス、高額な部品は壊れる前に持っていても仕方ないので、オイルシール等ゴム製の部品を主に勧めた。
2サイクルエンジンは、その構造から燃費が悪く、オイルも消費する為に排ガスには白煙が混じる。法規制によって公道走行出来なくなる日もそう遠くないだろう。時代の潮流から仕方の無いことなのだろうが、その走行フィールは格別のもの、シフトアップの度に前輪は接地感を失い、タコメーターの針の上昇は目で追えない程鋭い。
一度は体感して欲しい2サイクル車の世界、楽しむのは今が最後のチャンスだ。
