
練馬区のコインパーキングでインロック救援現場に近付くほどに強くなる雨と鮮明になってくる稲光り、到着した頃には激しい雨により道路は河の様になっている。
お客さんを近くの軒下に残して作業を開始、しかし鍵穴の表面を滝の様に流れる雨水で全く中を覗けないこれでは埒が明かないとお客さんの待つ軒下にたまらず避難、雨足が弱くなるまで待つ事に。
「すごい光景だったからさ、大丈夫かな?と思ってたよ」そう言って隣で微笑むお客さんそれを聞いてクルマの方を見ると水飛沫で真っ白、「確かにこりゃあダメだ」と思わず笑ってしまう。
軒下で一息ついて辺りを見回すと広がっているのは異様な光景爆撃の様な落雷の音と閃光、その合間を埋める激しい雨音、歩行者はおろか道路を走る車すら全くいなくなっておりなんだか不思議な世界に迷い込んだような感じだ。
圧倒されて言葉少なに二人で待つこと10分、ようやく雨が弱まってくる。それと同時に戻ってくる路上の車や街を歩く人々セミの声が再び聞こえ始めた瞬間、軒下は日常への回帰を果たしていた。
