
アルトのシリンダーを回す瞬間、思わずドアロックを凝視した。回すときの負荷がなく、ツマミ(ロックスイッチ)が伸びた状態であった。
インロックしていなかったのでは・・そんな不安を胸にカギを取り出し、動作確認するも至って正常であった。
「最初から開いていたかもしれません・・」そう伝えると、首をかしげるお客さん。意味が分からないというより、聞き取りにくいといった感じ。お客さんはご高齢であった。
状況を分かりやすく説明しようと試みるけれど、途中で断念。「最初から開いていた」という確信が持てなかったのだ。
笑顔で帰られるお客さんを見送るので精一杯のA隊員。真相は星野ジャパンの夢とともに、ペキンの空へ消えていった。
