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ALFAROMEO 156

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早朝アルファロメオ・156の解錠依頼。車輌は植物に囲まれたガレージに停まっていた。手の行きとどいた庭に絶妙のバランスで配置される鉢植えには、お客さんの素晴らしいセンスが伺えます。そしてその植物たちは頗る目に優しい感じがする。緑色が眼の奥にジーンと来て気持が良い。植物には人を癒す働きがあるのだなと改めて思った。

前置きはさて置き、早速真紅の車体に張り付いて鍵穴を覗く。すると視界の隅に浮遊物を確認した。緑の多い所には付き物の例の方たち。そう「蚊」です。夏場の作業では散々苦しめられた彼らですが今朝の気温では動きが緩慢。何とものんびりと飛んでいる。実は全力で飛んでいると思うのですが、夏場のクロノメトリックのような動きと比べると遅すぎる。当然追い払うのも捕獲するのも容易。気にするまでもないなと思いササッと追い払いサクッと解錠した。

解錠後現場から移動。その直後、左手小指と右耳に痒みを覚える。気のせいだという事にし無視していると猛烈に痒くなってきた。堪らずバイクを止めて小指を見ると見事に爪の根元を喰われていた。ミラーで耳を確認するとこちらは縁をやられている。共に痒みが微妙に強く出るところ。「ぷぷっ、動きが遅いから喰われる訳がない」と侮ったのがいけなかった。複数で大挙してやってくる彼らの特性を忘れていた。腹を立てたところで仕方がないのですが、してやられて感は否めない。痒み止めを塗りながら「ちょいと悔しいゼ」と呟いて僕の10月が始まったのでした。

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