
宵の口、九十九里浜からアウディQ7の解錠依頼。風が強く気温も下がって来たので、オーバーパンツを履きネックウォーマーを付けて高速に乗った。
現場近くに到着しお客さんへ連絡をするが、あまりにも風が強すぎて声が聞きとれない。恐らくお客さんの方も僕の声が聞こえていなかったかもしれない。送話部を可能な限り手で覆い、半分怒鳴りながらでなんとか意志の疎通が出来、お客さんと合流出来た。
突風でよろけながらQ7のドア前へしゃがむと、それ程遠くない所から地鳴りのような音がしているのに気付いた。強風の為、地面と平行になびく長い髪のお客さんに「この地鳴りのような音はなんですか?」と聞いてみると波の音との事。そう言えばビーチラインより海沿いの場所に車は停まっていたのだ。強風は防風林をモノともせず突き抜け、汐の香さえ分からなくしてしまっていた。恐らく暗闇でうねる波は、恐怖を感じる程荒れ、猛烈な飛沫が舞い上がっていたに違いない。
解錠を完了し現場を後にすると、強風に晒されていたせいか急にガタガタと震えだし、そして猛烈にお腹が空いてきた。そう言えばまだ夕飯を食べていなかった。夕飯をどうしようかなぁ? と闇に閉ざされた対向車の来ない道をハイビームでひた走っていると、突然煌々と灯りのともるお店が現れた。そのお店は【くるまやラーメン】身体も冷えているし、暫く振りにここの味噌で温まろうと駐車場にバイクを着けた。
生姜の効いた味噌ラーメンは濃厚かつ滋味に溢れ身体の隅々まで行き渡る。鼻の頭を赤くしてハフハフ言いながらあっという間に完食。店を出るときはすっかり火照って足の指先もポカポカ。そして少し汗ばんだ。んん~、寒い季節のラーメンは堪りませんねぇ。
これを読んで猛烈にくるまやさんの味噌を食べたくなり、そして今まさにお腹がぐ~っと鳴っている、くるまや味噌フリークのちょいとそこ行く某隊員。今夜の夕飯はこれで決まりです。
