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ヴェイパーロック

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先日の小春日和の休日、何となく紅葉を見ながらクネクネ道を走りたくなり、秩父の山へ向かった。

関越に乗り鶴ヶ島で下り県道から鎌北湖へ。

当日の鎌北湖は紅葉が見頃らしく多くの方達が写真を撮っていた。僕も暫し必死にしがみ付く秋を眺めながら一休み。その後、そこから県民の森へ向け奥武蔵グリーンラインをクネクネと登って行く。山の尾根伝いに顔振峠、飯盛峠、刈場坂峠と越えて暫く行った所で、前方にバイクのライダーが二人、手を振るのが見えた。遠方の観光地ではライダー同士が手を振りあったりする事は良くありますが、秩父辺りでは珍しい。僕も振り返そうかと思ったら、「すみません!停まって下さい!!」と二人は叫んでいた。状況は緊急を要する状態で、ヤマハの重量級車が半分谷に落ちかかっているのを二人が必死に引っ張っていた。直ぐ安全な場所に自分のバイクを停め、崖を少し下りてバイクを下から押し上げ、何とかバイクを安全な場所まで移動できた。落ち着いた所で、何故この様な状態になったかを聞いてみると、突然ブレーキが利かなくなったらしい。具体的な状況的は、ブレーキが利かなくなり反対車線を通り越しコースアウトしそうになった直前で、路肩の枯れ葉でフロントがロックし滑って転倒。幸いにも転倒した事により崖下への落下は免れたようです。ブレーキが利かなくなったと言っていたので、フロントのブレーキレバーを握ってみたが特に異常は感じない。続いてフロントディスクを触ってみたが少し温かい位しか温度が上がっていなかった。もしかしてとリアのディスクを触ってみると「チィー!!」と触った指から音がしそうなくらい熱く焼けていた、色も変色し黒くなっている。そしてリアのブレーキペダルを手で押し下げてみると、油圧を感じる事無くスコッ!と下まで下がってしまった。その後、車体の破損状況を確認していると、リアのタイヤはスリップサインを通り越し溝が全く消失しているのにも気付いた。

転倒の主な原因はヴェイパーロック現象。リアブレーキを踏みっぱなしで峠の下りを走ってしまったのが要因となり、ブレーキフルードが沸騰しブレーキが利かなくなったと思われます。

基本、とんでもない事以外、他人の運転をとやかく言う事はありませんが、落ちそうになっていたライダーが「全くついてなかったですよ、運がありませんでした」と言っていたので、引き上げを手伝った恩に任せて一言だけ言わせて貰った。「このバイクは君のモノで管理しているのも君で運転していたのも君、今回の原因は全て君にある、運じゃないんだよ」

どれだけ彼の心に届いたかは分かりませんが、他人任せな思いに少しでも変化が現れればと切に思います。

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