
3月某日、緊急の開錠要請が入る。車は10年ほど前のベンツ。場所は北朝鮮。
党高級幹部の車であり、トランク内に機密書類が入っているとのこと。破壊も検討した様だが、愛用している車でもあり自国内では修理の手立てが無いという訳で、国境を超えての要請だ。
金額に折り合いがつき、一路中国の大連へ。成田からの直行便で到着後、北朝鮮と国境の丹東へとバスで4時間。丹東より平壌へさらに200kmほどある。頼みの開錠工具も最小限の構成に絞らねばならず、不安が募った。
現場は、保養施設のような建物の中。ここに辿り着くまでに殆ど人影に遭遇しなかったのはこの国の平時なのか。とにもかくにも仕事を終わらす。時間で言えば15分ほど。
仕事が終われば歓待の時間。通訳の朴さんの案内でレストランらしき場所へと案内される。国内での一切の撮影は禁止ということなので現地の写真は無いが、なかなかに豪華で美味しい料理を振る舞われる。
急ぎ帰国したい旨を伝えて、元来た経路での帰国を目指す。報道で見聞きしたイメージと変わらないが、なんとなく違和感も感じる。報酬は取っ払いで円での精算だった。
もう2~3日滞在できれば、違う面も発見できたかもしれない・・と帰途のバスの中ぼんやりと考えた。
という夢を見た春の朝。
この日記はエイプリルフールの記事につき、一切の苦情等ご遠慮ください。
