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警報発報

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VW・トゥアレグの解錠依頼で千葉県某所まで。

現場はショッピング・モールの駐車場で、コの字の建物に囲まれていた。入出庫の車も多いし、人の往来も多いので作業前にお客さんと解錠後の打ち合わせをした。先ずは鍵がある場所の確認からとお聞きすると、車輌後ろから荷物を積み込みハッチバックを閉めたところで鍵がないことに気付いたので、中に置いた上着のポケット意外には考えられないとの事。ドアを開けた後、座席シートの山を二つ越えなければならないと言う事は、アラームが鳴っている時間が否応なしに長くなってしまう。でもこればかりは仕方がないので、お客さんにクラクションがとんでも無い音量で鳴り続ける事を伝えて僕が入って探しましょうか?とお聞きすると「僕が入りますので」との事。どこに鍵があるのかハッキリとしていない場合はお客さんに探して頂くのが最良なので、車内突入をお願いし準備をして頂いていた。

サクサクと錠を解いていき直ぐに解錠。後はシリンダーを回しドアノブを引くだけの状態にし、お客さんへドアの前まで来て頂く。そして「では開けます!」と言ってドアを開けると、予想通り全力でクラクションを鳴らすトゥアレグ。近くにいる人のみならず、結構遠くを歩く人達もこちらを注視している。そんな事はモノともせず、身の軽いお客さんはサッと車内に入り込み一瞬で後部座席へ。そして直ぐにラゲッジスペースの上着を掴みとりポケットを探した。これで直ぐにアラームも止まるだろうと思ったのですが、一向にクラクションが鳴り止む気配がない。激怒する車の横にいる僕はだんだんソワソワしてきて車の後ろに回り込んだ。僕を見つけたお客さんは「無い!」と縋るような目でこちらを見詰めた。

長い長いクラクションが鳴り止んだ後もお客さんは探し続けた。遠巻きに見ていた人達もいなくなり、駆けつけた警備の人も引き上げた後もお客さんは鍵を探した。車内突入から5分も過ぎた頃「あったーーーーーー!!」との声が聞こえ、ピピっとトゥアレグのアンサーバックも同時に鳴った。もしかして紛失?と思い始めたところでの鍵発見、良かったと思うと同時にホッと胸を撫で下ろした。

結局鍵は上着のポケットではなく買い物袋の中に入っていたらしい。恐らく鍵を持ったまま荷物を積み込んで、袋の取っ手から手を離した時にそのまま鍵も一緒に離してしまったのではないかとの事。充分に考えられるシチュエーションです。

これから実家に向かうと言うお客さんが車を動かすと、その隣に停まっていた車からお爺ちゃんが降りてきた。そして僕に向かって「いや~凄い音だね最近の車は。寝ていたのに飛び起きちゃったよw」と言われた。確かにあの音量じゃ寝ているどころではありません。スミマセンでしたと謝る僕に「ガハハハっ、気にすんなって! でも凄かったなあの音w」と豪快に笑い僕の肩を叩くお爺ちゃんの笑顔は、ちょっと気の抜けていた僕に活力を与えてくれたのでした。

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