
ホンダ・SMXの解錠を終えると、お客さんの仕事場(家族経営の会社)の方らしいおばあちゃんが「お兄さん、ご苦労さまでしたね」と声をかけてくれた。その後「○○さん(お客さんの名前)も早く開いてよかったねぇ、閉じ込んだ時は頭真っ白になったでしょう」とお客さんに声をかけ一緒に笑っていた。お客さんが書類にサインをしている間、そのおばあちゃんが僕にビニール袋を差し出し「ばあちゃんが今さっき茹でたとうきび。後で食べてくださいな」と僕に手渡した。ご好意をありがたく頂き、事務所に戻ってから食べたいと思いますと、そのとうきびとお茶を荷箱にしまい現場を後に。
僕の故郷北海道では、トウモロコシの事を”とうきび”と言います。ですのでおばあちゃんから”とうきび”と言う言葉を聞いた時はとても懐かしくなってしまった。東京で暮らすようになって北海道訛りや方言は完全に抜けました。ですが十年前位から敢えて方言や訛りを使うようにしていたら、標準語と北海道訛りの使い分けができなくなってしまいました。なので今は標準語のイントネーションで話そうとしてもなんとなく訛ってしまいます。それはさて置き、おばあちゃんがとうきびと言っていたのでてっきり北海道の人かと思っていたんですが、ネットで調べて見ると意外や意外、山形県北部・石川県・福井県・香川県・愛媛県・山口県西部・九州などでもトウモロコシの事を”とうきび”で言うんですね。なので、おばあちゃん=北海道出身とは限らないようです。そして調べて分かって驚いたのは「日本方言大辞典」にはトウモロコシの呼び名が267種類も載っているとか。凄い数です。
子供の頃、夏に祖母や母が取れたてのとうきびを茹でてくれた。美味しいもんだから兄と弟と競うように食べまくり、その後の夕飯が食べられなくなって怒られた。そしてお腹を壊して更に怒られた。甘いとうきびと蚊取り線香の匂い。その二つが交じり合うと子供の頃の長くも短い北海道の夏を思い出すのです。
ちょいと蚊取り線香買いに行ってきます。
