
千葉県某所で国産乗用車の解錠&バッテリージャンプのご依頼。
小さなお子さんを連れたお客さんが後ろで待つ中、解錠作業を行っていると何処からともなく電子音が聞こえてきた。その音は震災以降、格段に耳にすることが多くなった為、線量計の音だと気付くのにそれ程時間はかからなかった。電子音が線量計だと気付くまでのほんの一瞬、音のする方へ僅かに振り返りそうになったのをお客さんは気付かれたのか、ポツリと「ここら辺ってホットスポットなんですよ」と僕の背中に向かい呟くように言われた。
エンジン始動も終わったところで、書類を作りながらホットスポットの話しをお聞きしていると「何をするにも命がけなんですよね子供にとっては」とお客さんは大きな溜め息をつかれた。
線量計の音のみが危険を知らせてくれる唯一のシグナル。「見えない恐怖故、親としての責任をより強く感じる」、子供を抱きながらそう言われたお客さんの言葉が、いつまでも僕の耳に残った。
