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Driving Home For Christmas

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日付が変わって間もなく、都心繁華街でのガス欠依頼が入った。スタンドで携行缶にガソリン10リットルを入れて貰い現場へ向かう。依頼車輌は人通りの激しい繁華街の入り口で力尽きたらしく、少し斜めを向いたまま止まっていた。と言っても道を塞ぐような状態ではなく、端に寄せ切る手前でエンジンが止まってしまった感じ。千鳥足で行きかう人達の邪魔になるような事は無かった。

ガソリンを給油している間、お客さんは何度も腕時計を見たり携帯を取り出したりと時間を気にしている。クリスマス・イブの夜です、どなたか大切な人との約束があるに違いません。給油を終えエンジンを始動して頂くと、車内から流れてきたのは温かな温風とクリスマスソング。冷え切った体のお客さんはホッと一息です。「ゴメンね、急いでいるのでお釣りはいいから…」お客さんはそう言われると二千円を僕に握らせ「助かりました、ほんとありがとうねー!」と窓から手を振り走り去って行った。

お客さんの車が遠く見えなくなったところで僕の携帯が鳴った。電話は本部からで、お客さんの知人へ連絡してほしいとアシスタントさんから連絡がきたとの事。何故お客さんの知人へ連絡を??疑問が湧きます。でも僕が悩んでも仕方がないので兎に角電話をかけてみます。電話に出られたのは女性の方で、現在お客さんはどうしているのか?と心配そうな声で僕に聞いてきます。つい今し方給油も終わり無事に車で移動された旨をお伝えすると「車は動いたんですね!あぁ良かったぁ~!!今日は行けないかもしれないと言っていたけどこちらに向かってるんですね!!」と大喜びの声が聞こえてきた。

と言う事が随分と昔にありまして、今日クリス・レアの「ドライビング・ホーム・フォー・クリスマス」を耳にして突然思い出したので書いてみました。それでは皆様、よいクリスマスを!

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