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開かない…?

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「僕は家の中にいますので開かなかったらピンポン鳴らして下さい」そう言い残して自宅へ戻ってしまわれたのはメルセデスS500のお客さん。車は車庫から出した丁度ご自宅前。その為作業は中からでも丸見えです。若干気温が高めの昼下がり、ご自宅で待って頂いた方がこちらとしても安心です。

今回の下向きトランク解錠は、助人クラシックスタイルで開ける事に決めていそいそと準備を始める。そうこうしているうち、先程お客さんに言われて少し疑問符の浮かんだ言葉がリフレインしてきた。「開かなかったらピンポン鳴らして…」確かにそう言われた。「開いたら呼んで」と言われる事はあれど、開かなかったら呼んでとは初めての経験。言い間違えなのかそれとも僕の聞き間違えなのか?何となくスッキリしないまま下向きトランクの解錠に挑んだ。

暫く振りの下向きでしたが、シリンダーに汚れがなくキレイだったので、いつもの時間よりちょっと早く解錠。そのままの勢いでロックまで解除してしまいそうになりましたがおっとっとと寸でで止めた。この車種はロックを解除するとセキュリティーが発報しクラクションが鳴り出してしまいます。これを止めるにはリモコンの操作が必要なのですが、そのリモコンはトランク内に入れたバックの中に財布などと一緒に入っているらしい。そう言う状況なのでお客さんがいない事にはトランクを開ける事が出来ません。と言う訳でロックを解除する手前で寸止めし、携帯でお客さんへ連絡することに。ところがところが、プルルル、プルルルといくらコールしてもお客さんは電話に出て頂けない。もしかしてピンポンを鳴らしてと言っていたので近くに携帯を置いてないのかもしれません。

トランクシリンダーが手放しでも寸止め状態を維持してくれるのなら、一旦車を離れてピンポンを鳴らしにいくのですが、今回のはリターンスプリングが強くてそれは難しい。どうやって呼ぶのが最良か?とちょっと悩んでいたら、幸いな事にお客さんがベランダのカーテンを開けて外に出てこられた。これはラッキーです。直ぐに解錠した旨をお伝えしこちらへ来て頂いたのでした。

「これ開くんだ!お兄さん凄いね!!ってそれにしても早くね??」と大喜びのお客さん。そして「アチコチで開かないもんだと言われたので諦めてレッカーしようと思ってたんだ。でも最後に保険屋に相談したらお宅さんを紹介してくれてさぁ。本当にありがとう!」

散々開かないと聞かされいたので、開けられる業者と言われても半信半疑だったようです。なので「開かなかったら…」のフレーズが自然とこぼれたと思われます。

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