
ホンダ・エリシオンの解錠依頼、現場はホンダのディーラーさんからでした。
現着後、頂いていた番号に連絡をすると、お店から数百メートル離れた駐車場に車があり、そこに担当の者がいるのでそちらへ向かって欲しいとの事。教えて頂いた通りの道順で駐車場へ向かった。
駐車場に到着するとそこにはドドーンとローダー車に載ったエリシオンがあった。僕がバイクから降りるとローダー車から担当の方が降りてきて「エリシオンはローダーに乗っているので、もし開け難かったら肩車をするのでご心配なく」と一言、そしてニヤリと笑った。多分大丈夫なので肩車の必要はありません(笑)と僕が返すと「何をおっしゃいますか!私に任せて下さい。ささっ!こちらへどーぞ」と僕を右ドア前に誘う。いえいえ本当に大丈夫ですので!と言いながら車の右へ回ると、そこには丁度良い高さの脚立が用意されていた。「本来なら私めが肩車をしたいところなのですが、ちょいと腰を痛めておりまして、申し訳ございませんが今回は代理のコチラでご勘弁ください」とご担当は言い、そしてイタズラっぽく笑った。これはこの流れに乗るべきなのか?と一瞬悩みながらご担当の顔を見ると、キラっキラの目で何かを待っているような雰囲気。やはり流れに逆らわず合わせた方が良いのかな?とちょっと躊躇しながらも、脚立に一礼し、それではキャタツンさん失礼しますと言いながら脚立に登った。するとこの一言でスイッチが入ったのか「私と違って代理のキャタツンは体力がありますので何時間乗っていて頂いて問題ありません。あっ!でもあんまり長いと車の出し入れに支障が出るかもしれませんので、出来れば早目に開けて頂けるとキャタツンの体力も含め大変助かります」とご担当も超ノリノリに。ついつい鍵穴を覗きながら思わず僕はクスっと笑ってしまう。すると「あっ!キャタツンがイタズラでくすぐったりしましたか?これはスミマセン… こらキャタツン!作業の邪魔をするような事は止めなさい! あっ!俺もウルサクて邪魔かw」と一人芝居に勢いがつき加速していったのでした。
解錠を終え、擬人化された脚立にご苦労様と感謝を述べてから僕が降りると、ご担当が腹話術のように口を動かさず真顔で「どーいだしましでー」と言いながらキャタツンを撤収していた。
書類のサインを頂いてる時も、最後の挨拶の時も、キャタツンとの腹話術コントをしてくれました。文章にすると上手く伝わりませんが、これが現場では頗る面白かったんですね。現場の雰囲気とツボを押さえた実に秀逸なコントでして。
本当に面白かったです、大笑いさせて頂きありがとうございました。
