
そろそろ深夜から早朝に変わりつつある頃、トヨタ・セルシオのトランクが開かないので何とかして欲しいとの依頼。てっきりインロックだと思っていたらどうやらそうではないらしい。
現着するとドアが開いていたのでお客さんにお聞きすると「鍵があるけどトランクが開かない」との事。このような場合は鍵がマスターキーでは無くバレットキーである事がたまにある。今回もそのパターンかな?と思いながらお客さんから鍵をお借りしてトランクのキーシリンダーに挿してみると、動作は問題なく開かない理由が分からない。こうなってくると思いも寄らない原因が待ち構えている事が少なくありません。
一通り現状の棚卸をする為、今までの車の使用状況と今回開かなくなった前後をヒアリング。直近の状況としては、トランクの荷物を取り出した後、再度開けようとしたら開かなくなっていた。そして関係ないかもしれないけど携帯も無くなってしまっていたとの事。状況からすると携帯はトランクの中にある可能性が高いが、それが開かない原因になっているとは考えられない。何等かのトラブルが発生したのだろうか? 取りあえずトランクのキーシリンダーは回るが無反応で車内のトランクオープナーも無反応。エンジンをかけてみたりもしたが解決には至らなかった。
さてどうすればこのトランクは開くのだろう? うーむと悩みながら車から少し離れて真後ろからトランクを眺めてみる。すると少しトランクが曲がっている事に気付いた。もしかして開かないのはこの閉まりきっていないのが原因か? もしそうだとするなら何故閉まりきってないんだろう? と少し開いている隙間に顔を近付けると突然目の前から携帯のコール音が聞こえてきた。その音はトランクの中っていうより、ボディの鉄板を挟んで直ぐそこで鳴っているような音だった。まさか携帯が挟まってトランクが開かないのか?とトランクを上から少し押してキーシリンダーを回すと、今まで頑なに開かなかったのが嘘のように、スーッとトランクが静に開いたのでした。
微妙な所に挟まってしまっていた携帯。あまりにも端っこだったのでトランクを閉めた際のしなりの許容範囲ギリギリでロックがかかってしまった。でもそれが変なテンションになってロック解除を妨げていたと思われます。兎にも角にも携帯とトランクが壊れていなかったのが何よりでしたが、意外と厚いモノが挟まっても閉まってしまうのに驚いた明け方でした。
