
深夜、誰もいない駐車場。そこにBMW・アクティブハイブリッド7がひっそりと停まっていた。
その日、アクティブハイブリッド7の右隣を借りている男性が仕事を終えて帰ってきたのは深夜になっていた。駐車場にバックで車を入れてエンジンを止めると直ぐに重い瞼を閉じ、疲れ切った身体をシートに任せる。目の奥がジーンとしてくると共に忍び寄る睡魔。このまま目を閉じていると眠ってしまうのは分かっていたが、身体は泥の様に重くとても動かせそうになかった。暫し微睡との戦いを続けたが結局負けを選択し眠りに引き込まれて行く。そしてゆっくりと意識が遠のき始めた時、突然隣の車のエンジンがかかった。あれ?こんな時間にお隣さんはお出かけ?とぼんやり薄れ行く意識の中で考えた。でも人がやってきた雰囲気は無かったし、まして自分が帰って来た時は無人だった筈。そう思うと混濁しかけた意識が急速に回復してきた。幾分シャッキリした頭を左に向けて窓越しに隣の車を覗いてみるが、人が乗っている気配はなかった。やはり人は乗ってない… あれ?でもエンジンがかかってるし… ってことはやっぱり乗ってるの??
イグニッションからキーを抜き取り車外に出た。ジロジロ見るのも失礼ではあるが、人がいた気配も後からやってきた気配も感じなかった以上どうしても気になってしまう。ゆっくりと通り過ぎる風を装ってBMWに近付く。その時、丁度自分の車のスマートキーが反応し、ピピっと鳴いてハザードのアンサーバック。その光に照らされたアクティブハイブリッド7の運転席には… やはり誰も乗ってなかったのでした。 ※伝聴を勝手に脚色してみました※
アクティブハイブリッド7のお客さんは海外出張に行く為急いでいた。その為か駐車場に車を停めた際イグニッションスイッチの押しが甘かった模様。結果車を完全に停止できていなかった。車は待機状態なのでゆっくりと電力は消耗。それがある程度進みバッテリーの電圧低下を車が感知すると、ハイブリッド故、自分でエンジンをかけて充電開始。たまたまエンジンのかかった所に遭遇したお隣さんが駐車場管理会社さんへ連絡。その後お客さん宅からディーラーさんを経由して助人に鍵開け依頼が入ったと言う訳です。これはハイブリッドならではのトラブルであり、またハイブリッドだからこそ気付いたのではないかと思われる珍しい案件でした。
