
メルセデス・E300の解錠依頼を頂き某車屋さんまで。現場では若いメカニックの方々が車を取り囲むようにパイプ椅子に座っていた。その中の一人が「この車なんです、よろしくお願いします」と言われると、他の方達も口を揃えて一斉に「お願いしまーす」と。でもその声はなんとなく沈んだ感じです。整備中にインロックをしてしまい、解錠依頼で経費が発生する事に落胆してるのかな?と思ったのですが、どうやら皆さん長い時間探し続けたので疲れていたようです。
キーは車内にある筈なので取りあえずはドアを開けて欲しいとの指示で右ドアを解錠。ドアを開けると警報が鳴るので僕はロックを解除するに留め、あとはメカニックの方にお任せです。
ドアを開けてけたたましい警報が鳴る中、その場にいた全員で車内を隈なく探すもキーが見付からない様子。暫くすると事務所からメカニックの方々の上司がやってきて「車内に無いなら」とトランク解錠の追加依頼を頂いた。それを聞いていた若いメカニックの一人が「でも…トランクを開けて作業をしてないんですよ…」と呟く。その言葉が聞こえた上司は「君達がさんざん探してもキーが見付からないのでインロックしか考えられ、そう言うから今開けて貰ったんだろ?じゃぁ鍵がある可能性は全部確認しないとね」と優しく言われていた。
結局トランクの中にも鍵は無く、捜索が降り出しに戻ったかと思った矢先、上司の方が鍵発見。それはメカニックの共用机の引き出し奥、バインダーの下にあったようです。喜ぶ上司とは裏腹に、メカニック全員の無言で微妙な雰囲気がちょっと辛かったです。
