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準備が仇と

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1997年マセラティ・クアトロポルテのお客さん。普段使いの違う車を購入した事もあり全く乗らなくなったクアトロポルテは車検が切れていた。乗りもせずにいつまでも放置(車庫内)する訳にもいかないので売却しようと考え、知人の整備士さんが出勤する前に自宅へ寄って貰い相談する事に。

放置期間が長くバッテリーが上がっていたので取りあえずジャンプ。充電待機中に買取業者の手配をお願いする。そしてお客さんご自身は予備キーを探した。

買取業者の手筈が整うと出勤途中の友人は会社へ。お客さんは見付かった予備キーを無くさないようにイグニッションに挿さっているメインキーのキーホルダーに取り付けた。これで渡すモノは全部揃ったと安心して車外に出たところ、後ろでガシャリと音がする。はて?何の音だろうと思ったら何故だかドアがロックされていたそうです。

解錠作業をしながらお客さんと話しをしていると既に違う車の手配をしているのが伺えた。話しの流れ的に次の車は何かを聞いてみると、ななんと20年前の初期型バイパーだそうです。車に対して求めるモノがなにか良く分かりますね。

「もう少しクアトロポルテに乗りたい気もするんですけど、今はバイパーに心奪われました」と言うお客さんに、人が乗れる車(バイク)の数は限られているので乗れる時に乗るべきと言う意見もありますとお伝えしてみる。すると「…バイパーと一緒にマングスタが置いてあったんですよね、デ・トマソの… 」とお客さんは遠くを見詰め黄昏るのでした。

マ マングスタ… 日本に現存しているってのも凄いんですが、まさかそれ売ってたりするんだろうか? とっても気になったけど黄昏中のお客さんにそれ以上聞くことは出来なかったのでした

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