
「もう随分と前の事でね、そうねぇ、10年位前かしら」そう話し始めたお客さんは年配の女性。
「その時は飲みモノを買いに行ってる私を待っていた主人が、雨で汚れた車を拭こうと外に出た時に閉じ込みしちゃってね」なんとなく懐かしんでいるように感じます。
「場所が山の中のロッジで、その上、ジャガーを開けられる業者さんが見付からなかったらしくて随分待ったのよ」どの位待ったのですか?
「閉じ込んでからだと確か3時間位だったと思うわ」それは随分かかりましたね。
「それでやっと来てくれた業者さんはアナタみたいにバイクで来たのよ」えっ!バイクで来たんですが?
「東京から来るって聞いていたので私もビックリしちゃった」何色のバイクか覚えてますか?
「バイクの色?赤だったわよ」前回インロックしたのはもしかして茨城県某所ですか?
「あら?もしかしてあの時の方?」スミマセン、今思い出しました、その時の業者は僕です。
「また同じ人が来てくれたってこと?偶然??」良く分かりませんが恐らく偶然だと思います。
「そう、でも私が困るとアナタが来てくれるのね、じゃぁまた何かあったら助けに来て頂戴ね」
小春日和の昼下がり、あるお客さんとの再会でした。
