
談笑しながら国産高級車の解錠していると、お客さんの飼っている老犬がトコトコと近付いてきた。繋がれている鎖の長さが足りず僕とお客さんの所までは2m位の距離があったが、特に鳴く事も飛び跳ねる事もなくジッと見詰めている。その姿はとてもカワイかったので後で撫でさせてもらおうと考えながら解錠を進めた。
作業が終わってお客さんを見送ると犬も一緒に見送っていた。見えなくなってもいつまでもお客さんが行った方向を見ている姿が健気でめんこい。カワイイなぁと思いながら犬に近付くが何故だか全く無反応。年を取って耳が遠くなってるのか?と更に近付いてしゃがんでみたが、これまたピクリともしない。一応、耳は動いているので僕の存在は認識しているような雰囲気ですが完全に無視されてます。犬にしては珍しい無反応振りに舌を鳴らしたり口笛吹いたり手を叩いたりして気を引こうとしてみましたが、それをコトゴトく無視して相変わらずお客さんが立ち去った方を見続けています。やっぱり耳が遠いのかもしれないとの独自解釈の基、犬まで1m位まで近付いてみると…「ウーゥ ガルル…」怒られました(涙) 振り返る事もなく微動だにせずとっくの昔にいなくなったお客さんの方を見詰めたままでです。さっきこちらへ寄ってきたのはあくまでお客さんがいたからで、僕の事はウンコの欠片すら興味はないようです。と言うかお前には構われたくないんだよ!って事らしいです。
とても寂しい気分で帰路についた事を皆様にお察しして頂ければ幸いです。
