
昨年12月に帰省した時の事。
母親と弟と三人で父の遺品整理をしていた時、ある引出しから老眼鏡がたくさん出てきた。随分数があるなと思いながらも全てのメガネを集め、その中で古そうなのを一つ手に取ってみるとどうにも度が弱い。と言うか伊達じゃないのかって思うただのガラス感。こんな弱い老眼鏡を作るかなぁ?と解せない気分でしたが、取りあえずそれらメガネを居間の窓辺に放置して整理の続きをした。
一段落したところこで、そろそろ昼ご飯にしましょうかと居間に戻ると、先程放置したメガネの幾つかに変化が。レンズの色が濃くなってるのがあるんです。それを見て三人は合点します。度が入ってないのは調光レンズのサングラスでした。
記憶の中の父は、素顔とサングラスをかけてる顔が半々で思い出されます。目が太陽光に弱かったからサングラスをかけていたようですが、その見た目は角刈り・髭面だったのでとても怖いです…(笑)
そんな父の事を思い出しながら、透明に戻ったサングラスをかけて洗面所の鏡で見てみると、そこには僕が一番迷惑をかけた頃の父親の顔がありました。
「いつからこんなに似ていたのだろうか?」
鏡の中の父の面影に少し驚き、少しだけ涙が出ました。
