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一人では難しい事

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とある大学構内で2004年メルセデス・S500のトランクインロック。

2003~2006年くらいまでのSクラスのトランクシリンダーは、ちょっと癖があり仕組みを知らないとハマってしまいます。と言ってる僕も10年近く前に初めて遭遇したS350では見事にハマった事を思い出します。あれから何台このタイプを開けたのだろうか?そんな事をぼんやり考えながら粛々と解錠を終えました。

助人はとても少ない人数なので一人の失敗が及ぼす影響は計り知れません。それはお客さんにとって迷惑極まりない話しだし、アシスタントさんにとっても問題です。それ故、二度と同じ失敗をしない仕組みを考えてきました。そこで重要なのはやはり情報です。ほんの些細な事でも知ってるか否かで結果が大きく変わるのが現場です。勿論、技量も大切ですが、初対応やイレギュラーでは情報が全てだったりします。

この仕事も長くやっていると頭の中がパターン化し、柔軟さを欠いた思考により堂々巡りから抜け出せなくなる事があります。問題にぶち当たった時、経験則は多くの場合に有効ですが、時に抜け出せない無限地獄へ誘うのです。そこへ陥ると脱するのが容易ではない為、外部から与えられるデータと刺激が重要なんですね。

失敗したりハマったりした当初はその原因が分からない為、自分を守ろうとする思いが強く、恥ずかしながら言い訳がましい事が口をついて出てしまいます。でもそれは結局なんの役にも立たないし、それどころか他の隊員の迷惑でしかありません。なので最初に求められるのは自ら正直に失敗を認める事。でもこれが結構辛かったりするんですよね。でもここを通過せずに誤魔化す事は、軟弱な下地にメッキするようなモノで直ぐにボロボロと剥がれ落ちてしまいます。

世の中には一人で辿り着くのが難しい到達点があります。助人は一人じゃないから今日までやって来れたと肌で感じます。それもこれも現場で得られた事を共有し、それを元に考え、試行錯誤の末、目の前にある問題を解決出来たからだと考えております。

過去にハマったSクラス。それと同じタイプの依頼を頂くと毎回そんな思いが脳裏を過るのでした。

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