
カワサキGPZ1000RXのバッテリージャンプのご依頼がありました。
この車両は1987モデルで30年走り続けてきました。お客様が手に入れた時には、すでに中古車でのみ購入するしかなかったそうです。現着して私が目にしたのも実に20年ぶり位で、私はカワサキのバイクの歴史そのものに触れる事に、込みあげて来るものがありました。
GPZ1000RXが始動しなくなった状況は、マップ検索するため路肩に寄せ、数分後に始動させるも無反応でクランキングしなかったそうで、私はすぐ前まで走行していた車両が果たして、本当にバッテリー上がりなのか?と、考え慎重に作業開始しました。
電圧は12.89V、CCAは正常値をさしていますが、セルは回りません。次にブースターを繋ぎジャンピングするとエンジン始動。始動後電圧は12V→14V→17Vと上昇してゆき、過充電である事が判明。すぐにエンジン停止し、自走不可であるためレッカー搬送へと切り替えと要請しました。
レジェンドバイクは現場復旧せず、残念な結果と思われがちなのですが、お客様と私は明るく、「うしししし、電圧制御装置交換でまだまだ走れますね!」と笑いあっていました。長く乗り続けた愛車の故障ですら、エンターテインメント的なこのノリは、お客様はディープなバイク乗りである事の証明なのです。
