
教習所に不思議な指導員の方がいらっしゃいました。
少し年配の方でしょうか。50代後半のように見えます。その方は常に明るく、上機嫌で、何かあると「ガハハ!」と大きな口を開けて楽しそうに笑います。
ベテランゆえの余裕とも違う、その独特な雰囲気が不思議で少し話を聞いてみると、実はなんとまだピカピカの『入社1年目』。奥様の教習の送り迎えをしていたところ、たまたま見た『あなたも指導員になってみませんか?』のポスターに心を奪われ、胸躍り、40年近く続けた営業の仕事をやめて指導員になる道を選んだそう。
「いやね、車もバイクも40年アホほど乗ってきたんだけど、まさか教える側になろうなんて発想はなかったよ!人に教えるのは難しいけど、今は楽しくて楽しくてしょうがないね!ガハハ!」
私がバイクに乗り始めたのは最近です。車の知識も経験も他の隊員に比べると乏しく、なんとなくずっと引け目のようなものを感じていたのですが、その楽しそうな姿を見て私もどこか吹っ切れたように思えます。
