ジャガー

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picture  ●助人平均開錠時間 20分
XK(‘08) |

  ●助人平均開錠時間 10分
Sタイプ | XJ |XJ8 |Xタイプ | XKR | Sタイプ | Sタイプ | XK | XJ | XJ | XJ | XJ | XJ6 | XKR | XK8 | Sタイプ | XJR | Sタイプ |


by Y隊員

2008.12.14(日)雨のち晴れ
つかの間の達成感

日付が替わってすぐにジャガーS−typeの開錠依頼。
自社受注で現場は修理工場。ご依頼は工場の方。

Y隊員的に久々に対応するジャガー。しかも待っていましたロータリーシリンダー。
なぜ待っていたかと言うと新しい工具を試してみたかったのです。

picture慎重に新工具をセット。
作業開始した瞬間・・・開錠。 びっくりデス。

早い開錠に驚きと喜びの御依頼主。今回ご依頼いただいた経緯をお伺いすると、
以前もご依頼頂いた流れで今回もご依頼頂けたとの事。
前回のご依頼はなんとY隊員的にはまだ未知の最新式のジャガーの鍵。
更に手強くなった代物。

自分は開けれるだろうか?
という不安が今回の会心開錠の喜びも消し飛ばしてしまった。
しかし、早く対応してみたいものです。



by H隊員

2008.12.12(金)晴れ
美しき曲線

板橋区よりジャガーXJの解錠依頼。
お客さんは明日のゴルフの為に用意した新しいクラブに気を取られ、
誤ってトランクに閉じ込んでしまわれたとの事。
解錠は速やかに完了しトランクから鍵を取り出した。

その後、XJを前に暫しお客さんと話をさせて頂いたのですが、
見れば見るほど艶めかしいと言うか美しきフォルムに見入ってしまう。
横から見るのとは随分と印象が違うボンネット。
丸い4灯ヘッドライトを包むかのように流れる曲線。
有機的な美しさです。

その優雅な曲線を見ていると、つい触れてみたい衝動に駆られます。
pictureお客さんの大切な車に無遠慮に触れる事がないのは当然ですが、
触ってみたいと思ってしまうのが正直なところです。
触れられませんけど。

柔らかな造形と言えば、2代目フィアット500
ホンダ ジュノオ K型のヘッドライト回りなんかも激しくそそられます。
それ以外にも心の琴線に触れる曲線をまとった車はいくつかありますが、
その中でもずば抜けて強烈な個性で最強な車の写真が一つ。
もう何と言うか…
抱きしめたいですね、これ



by A隊員

2008.12.5(金)晴れのち雨
暗闇を照らす月明かり

千葉県市原市のゴルフ場でジャガーXJ8のトランクインロック。
地図上分かりづらい場所であった。picture

大体の場所を把握して、いざ東京湾アクアラインへ。
木更津北インターを降りて国道409号線に入った。

「トゥルル・・ガチャ・・はいこちら助人本部・・」
そうここでハンズフリーシステムへ切り替え、走行しながらナビしてもらう作戦だ。
A隊員・・「現状409号から297号へ・周りが真っ暗で何も見えない・・」
助人本部・・「了解・・では距離を参考にして下さい・・」
・・「まもなくガソリンスタンドが見えます。そこから7km先を右へ」
ナビの効果は絶大で無事ゴルフ場へ到着した。

XJ8のトランクも5分開錠。
全てが順調に事がすすみ現場を後にした。

帰りに海ほたるで小休憩。
月の光に誘われて展望台へ出てみると、海面に揺れる月明かりが見えた。

今年も色々とありがとう・・
何となくそんな気持ちになって、お月様に手を合わせた。



by H隊員

2008.10.5(日)曇り
核施設?

文京区よりジャガーX-TYPEの解錠依頼。
都心とは思えぬ静寂に包まれたマンション駐車場に車輌は止まっていた。
合流後いつものように専用工具をカギ穴にセットすると、
  「あれ?そこから開けるんですか?」とお客さんが言われた。
もしや以前も閉じ込んだ事があり、他の業者さんは違う方法での解錠でしたか?
  「前に閉じ込んだ時は違う方法で開けてましたよ」
やはりそうでしたか。
当社は鍵穴からのピッキングで解錠させていただいております。
  「開かないって聞きましたけど?」
この方法で何台も開けていますので大丈夫です。
  「核施設にも使われている鍵なのでピッキングは無理って話でした」
そうなんですか?… いえいえそうではなくて直ぐ開けますので。
  「開くんですか?」
はい。
  「そうですか…」
はい。

あまり信用していただけていないようです。
ところがこの時点で既に全てを揃え終わっており、後は回すだけ。

お客さま。
  「やっぱり無理ですか?」
picture開きました。   ガチャ
  「マジっすか!」

拠点に戻り検索してみると、アブロイ社の日本代理店さんのHPに
原子力発電所に採用されていると書いてあった。
お客さんが言われた核施設とは原発の事かもしれない。

仕事とは関係ないのですが、核・放射能で記憶を遡ってみると、
以前所用で訪れた某大学構内の一区画に、
放射能マークがいっぱい貼ってあってビビったのを思い出します。



by A隊員

2008.9.28(日)曇り
江東スタンダード?

日本橋人形町にてジャガーXKRがインロックしたとの知らせ。
本日電話番担当のY隊員からメモを受け取った。

現場の日本橋人形町へは10分かからず到着。
満タンの気合電池を開放し、全ての神経を指先へ集中させる。

ピッキングは閃光一線、秒針が一周する間に開錠した。
pictureお客さん・・「いやぁお見事!ほんと助かったよ」
レストランでお食事された後のようで、お店の方からもお見送りされるお客さん。
A隊員も一緒になってお見送りした。

受注してから全ての工程が10分で完了した。
お得意さんへ終了報告すると「急ぎの案件だったので助かりました」との事。
満面の笑みで江東拠点に帰ってくると「相変わらず早いっすね〜」とY隊員。

「これが江東スタンダード。杉並や中野とは違うんだよ」とA隊員。
杉並担当が多いY隊員をヘコませるのが、唯一の楽しみだったりする。

本当はどの拠点も早いんですけどね♪



by Y隊員

2008.9.21(日)雨
無言のプレッシャー

ジャガーStypeの開錠依頼。
現場住所が曖昧な為、何度か連絡し走り回ってやっと現着。

到着するなりピッキングではない方法で開けてと懇願してくる御依頼主。
「前も2時間ピッキングして開かなかったんだよ。だから違う方法にして!」
頑なにピッキングを拒む御依頼主をなんとか説き伏せる。

ものすごく恐縮しながら作業を開始する。
picture同時に呆れ顔で携帯電話でテレビを見出す御依頼主。

無言のプレッシャー。
開かなかったらどうなるんだろう?とすごく不安になる。

しかし難しい手応えの鍵だったがなんとか10分かからずに開錠。
「あ〜開くんだね〜」とそっけない対応の御依頼主。
絶対開かないと言い切ってしまったからバツが悪かったのだろうか?

けど、助人の名を汚さずに完了できたんで良かった。
なんせプレッシャーが半端じゃなかったんで・・・



by J隊員

2008.9.10(水)晴れ
NewジャガーXK

08年式ジャガーXKの開錠へ

従来までのロータリーシリンダーから
新しい鍵のタイプへと変更したニューXK、

隊員間での対応情報は耳にしていたのだけれど
なかなか対応する機会が無い。
ヤキモキしていたところでついに今回初対応となった。

picture

鍵の方は事前情報通りの手強い感触、
ようやく回ったと思ったら施錠方向だったりと
数々の不測の事態が混乱を呼ぶ。
そのため開錠した頃にはすっかり萎びていたJ隊員。

実のところ、ジャガーのロータリーシリンダーは解明が済んでいるので
しばらくは安泰だと密かに思っていたふしがある。

だがそんな油断も一気に吹き飛んだニューXKの難しさ
クルマの開錠研究に終わりなんかない事をつくづく思い知らされた。



by A隊員

2008.7.26(土)晴れ
1分間のキセキ

日本橋にてジャガーSタイプを1分開錠。
今週3台目のアブロイキー、最速タイムに「ヨッシャ!」と気持ちがこぼれた。

難なく開錠していくシーンの中で、ふと立ち止まるときがある。
今では当たり前のように開錠しているけれど、昔は大きな壁であった。

ジャガーに遭遇したら逃げればいい。
picture確率も少ないし、そのうち誰かが解明してくれるだろう・・
恥ずかしいことだけれど、普通にそう思っていた。

逃げ癖のあるA隊員。
面倒なことは後回しで大半を生きてきた。
あの時逃げなかったのはキセキとしか言いようがない。

そもそも願望や理想というのは、オッカナイ姿に似ているのかもしれない。
叶う以前に、勝手に怯えて逃げ出していたのではなかろうか・・

全てが中途半端な頃に戻れるとしたら
「想像でびびるな」と叱ってやりたい。



by Y隊員

2008.5.24(土)晴れのち雨
失敗のイメージ

虎ノ門のオフィスビルに入っている立体駐車場にてジャガーXKの開錠依頼。

到着するとターンテーブルの上に鎮座しているXK。
「すぐに開きますかね〜?」と御依頼主。
どうやら駐車場の後がお待ちかねの模様。管理の方も困り顔で近くに来る。
一応、多めに10〜20分のお時間を頂き作業開始。

ちょっと厳しい配列。20分で開くかな?
pictureとか思っていると、もう一台入庫の車が。
「すみません。10分以内で開きますから・・」と管理の方。
ひょえ〜!まだ触りだして1分しか経ってないのに〜!

手応えが感じられず闇雲なピッキングをして結局ギブアップ。
そんな自分を想像しつつ、手応えが感じられるまでじっくりピッキング。
そして無事5分程で開錠。

先日、友人から失敗のイメージを抱くと失敗してしまうという話を聞いた。
でも今までのY隊員の作業、すべて最悪な事を想像しつつおこなっていたかも・・
実は悪い事だったのかもしれない。直すようにしていかなければ・・



by J隊員

2008.2.27(水)晴れ
集中しなきゃ

08年型ジャガーXJの開錠作業
pictureこの鍵を開けるのは感覚に頼る部分が大きい、全神経を指先に集める。

目を閉じ集中してピッキングしていると
思い起こすのは久々に横浜のG隊員と話す機会があった先日のこと、
色々と話した中にこのジャガーの話題もあった。

それは車毎に異なる鍵の配列に開錠時間が影響され易いという事、
「バラつく所要時間をどうにか出来ないものか?」お互いそう感じていたようで
話していると解決策らしきものがまとまってきた。
・・・そう、この開錠方法さえ確立できれば・・・

そんなことを考えていると目の前の開錠が進んでない事に気付いて我に返る。
イカンイカン、目を閉じたのは集中するためだった・・・

集中しなおして急ぎ開錠

やっぱりどんな開錠方法でも基本となるのは集中力の様ですね・・・



by A隊員

2007.12.16(日)晴れ
価格改定を考える

コンビニで突然「どうも・・日記読んでいます」と声をかけられた。
相手の方は「ロックエンタープライズ」というカギ屋さん。
同業者という事もあり、特殊車両の開錠ネタで大いに盛り上がった。

何気に「カングー」や「ベンツトランク」の開錠方法を聞かれるけれど
残念ながら「普通にピッキング」としか答えられなかった・・
ただ全身漂うオーラ?から察するに「凄腕」であることは間違いない。

「助人さんは安すぎ。ジャガーなんか労力と釣り合わないでしょう・・」
そう言われて思い出した。確かにジャガーには膨大な研究時間を費やした。
pictureなるほど価格改定か・・そんな事を考えながらお別れした。

そんな中ジャガーXJの開錠依頼。
サクッと開錠後、価格について考えてみた。
やはり、引き上げに踏み切れないない何かが残った。

それは開錠時間が軽自動車と変わらない事。
何となく時間とお金が密接につながっているような・・
でも助人は時間短縮を目指すし・・

腕を磨けば磨くほど、上げにくいのではないか・
妙な不安が残った。



by J隊員

2007.9.19(水)曇り
J隊員の縄張り

西多摩郡でジャガーXJの開錠依頼
このあたりは高速道路の恩恵が受けづらい地域、
日中の渋滞も収まった時間なので一般道を選択、道中を急ぐ。

一時間程の所要後、無事にお客さんと合流
閉店時間を過ぎた郊外型大型店舗の駐車場、
真っ暗な中、ジャガーがポツンと一台停まっていた。
ケータイから何から閉じこんでしまい、さぞ心細かったことでしょう。

難しめのキー配列に少々苦戦するも、気合でねじ伏せ無事に開錠、
pictureお客さんの笑顔が真っ暗な駐車場に輝いた。

お客さんを見送った後はなんとなく心細くなってくる。
普段は拠点を中心にある程度のエリア内を飛び回っている助人隊員、
真っ暗闇の見慣れない風景は不安感を加速させるに十分だ。

往路と変わらぬペースで急ぐ帰り道、街道沿いの灯りもまばらで寂しい。
走れど走れど一向に距離が縮まらないような錯覚に陥る。

田無タワーの灯りが見えてようやく安心してきたJ隊員、
普段は感じないテリトリー意識が自分にあるのをはっきり感じた。
拠点からおおよそ15`、この範囲内がJ隊員が安心して生息できる範囲だ。
・・・意外と狭いものである。



by J隊員

2007.7.3(火)曇り
奇跡の開錠法

ジャガーXJの開錠に向かう、
内心ワクワクしているのは珍しいカギに対するものだけでは無い、
それは「奇跡の開錠」を試すチャンスだから。

Y隊員がこの奇跡を発動させたのはつい先日のこと、
開錠所要時間が僅か2秒というとてつもないタイムだ。
この方法が通用するには幾つかの条件が重ならなければならない様だが
pictureその条件がまったく分からない。それ故「奇跡の・・」なのだ。

現場に着いて、早速例の方法を試して見る。

!!・・・??・・・!?・・・???・

計5回ほど試しただろうか?やはり奇跡は発動しない・・・
あきらめて正攻法に切り替えて開錠。

帰りの道のりで思い返す、結局奇跡については何も解明出来なかった・・・
ただ、ひとつだけ気になる事がある、それは心構えだ。
「楽をしよう」などと思ってはいけない、
無心の境地でなければ発動はしないような気がする。
先日のY隊員の状況からもうかがえる事だ。

「楽をしたい訳では無いが、手っ取り早い開錠法を試す!」
この心構えで挑むのが最低限の条件かも?

さすがは「奇跡の・・」とでも言うべきか・・・



by Y隊員

2007.6.3(日)晴れ
田園調布のテニス倶楽部

高級住宅街、田園調布のテニス倶楽部の駐車場にて、
高級外車、ジャガーがインロックしたとの救援要請。
到着すると品のある御夫人がお待ちかね。

「せっかく来て頂いて申し訳ないのだけれど、
 コートに入らなければいけないので開いたらお電話頂けるかしら?」
との事なのでお客様を御見送りし作業開始。

何とか5分程で開錠して連絡するも電話に出て頂けない。
picture困り果てて車の周りをウロウロしていると、
御夫人の知り合いらしき紳士が声を掛けて下さった。

「○○サンの車開いたのかい?○○サンなら14番コートに居るよ。
 お金たくさん持ってるから倍付けでもらって来なよ。」

・・・・・
そう話す紳士もお金を持っていそうではあるが…。

ま、何にせよ太陽の下で汗を流す姿は気持ち良さそうだった。



by A隊員

2007.1.5(金)晴れ
ジャガーXKR

文京区でジャガーXKRがインロックしたとの知らせ。
先日XK8を開錠したと思ったら、今度はXKRだ。

ちなみに、XK8は4LのV8エンジンで300馬力。
XKRは4LV8+スーパーチャージャーで400馬力を捻出する。

最近、高級外車のご依頼が急増してきた。
pictureいよいよ助人への信頼が高まってきたかと自賛しながら現場へ向かう。
駐車場のポールを動かそうと飛び出したところ、勝手に集中ロックしたXKR。
ピッキングしやすい環境で、およそ4分で開錠した。

XK8が3分でXKRが4分。
何だか馬力に比例しているのだろうか。

007でジェームズボンドの敵カーにも使われたXKR。
今にもボンネットから機関銃をぶっ放しながら走りだそうだ。



by A隊員

2007.1.4(金)晴れ
ジャガーXK8

ジャガーXK8がインロックしたとの知らせ。
いつもSやXJなので、XKシリーズは初めてのA隊員。

ジャガーの中でXKシリーズは、生粋のスポーツカーに与えられた称号。
全てのタイプが特殊形状のカギだが、ドンと来いだ。picture

車庫に入ってみると、カギ穴の横には卓球台が占領していた。
作業スペースを確保しようと奮戦するも、何も状況は変わらない。
結局リアから潜り込み、卓球台の奥から手を伸ばしてピッキングを開始した。

くの字に曲がると腰が痛いので、片方の脚を上げてバランスを取る。
名付けて「スパイラルピッキング」
スケートの「スパイラル」風な格好でピッキングするのだ。

開錠するまでの3分間、頭の中では「トゥーラン・ドット」が鳴り響く。
周りから見ると、ちょっと異常かもしれないが。



by A隊員

2006.8.31(木)晴れ
マグロが釣れたらこんな気分?

今日は朝からジャガーのインロック開錠が入る、
この鍵は他の車種とは機構が異なるもので、ピッキングの方法も特殊なものとなる。
普段との鍵開けとは異なる作業の新鮮さにワクワクしながら現場へ、
いや、正確にはドキドキも半分といったところだろうか?

15分程で中野区の現場に到着、早速作業を開始する、
慎重に鍵を分析していると、
・・・あれ・・・もう回っちゃった?
開始から2〜3分で開いてしまった。激闘も覚悟していたのでちょっと拍子抜けするも
お客さんにとっては速い方が良いに決まっている、作業的に上出来なのは間違い無い。

お盆開けから出動も大分落ち着いており、少々物足りなさを感じていたところに
このジャガーの開錠、満足の行く結果に十分な達成感が得られた。
とりあえず今夜はぐっすり眠れることだろう。



by H隊員

2006.5.20(土)晴れ
二輪車通行禁止

土浦市の山の中でジャガーXJRのインロック。
小雨振る中 常磐道を走る。

高速を降りて暫く走ると峠の入り口が見えてきた。
標識で確認すると後1〜2kmで現場だ。

もう直ぐだ!と思った瞬間[二輪車通行禁止]の標識が目に飛び込んできた!
「なぬーーっ!!」
取り合えず停車して再度標識を確認。
原付車通行禁止ではない、やはり[二輪車通行禁止]だ。
全ての二輪車は峠に入ってはいけないらしい。
慌てて地図を取り出し違う道を探す。
10km程遠回りだが来た道を戻れば行けそうな県道を発見。
と、その時パトカーが通りかかったので呼び止めてみる。
そして迂回路は二輪が通れるかどうかを聞いてみる。
警官曰く「ん〜分からんね〜」

迂回路も二輪車通行禁止と最初から分かっているのなら、
このまま開錠道具を持って自分の足で走って行こうかと考えた。
だが、先はひたすら急な上り坂…どの位かかるか想像が出来ない。
迂回路が通れるのならそちらの方が恐らく早いだろう。

「あっちの道は多分大丈夫だと思うよ…多分…」

この警官の言葉を信じて迂回路を選択した。
礼を述べ踵を返し来た道を戻る。

民家と民家の間にある細い道を折れ山に向かう。
家並みが途切れた途端に山へ入ったが二輪車通行禁止の標識は無い。
このまま行けると確信。
かなりひどく荒れた路面だがアスファルトなだけありがたい。
くねくねと九十九に上っていく。

そして坂がきつくなり始めた時、危惧していた事態が目の前に現れた。
-舗装道路の終焉-

オフロードバイクなら喜んで突入したくなる未舗装道だが
今乗っているのは無駄に1000ccもあるロードバイク。<
タイヤも硬いしサスも硬い、ポジションは前傾姿勢。
おまけに雨で路面は一部マディ。
荷箱にはいつもの通り20kg近い機材。
ここでコケたら間違いなくバイクを起こせない。

現場まで後3〜4km、慎重にバイクを進めた。

走ってみると思いのほか滑らない事に安堵するも
無数にある水溜り(深さ5〜10cm程)が行く手を阻む。
水溜り全てを避けて走るのは不可能、あまりにも連続して量が多い。
避け切れないのは減速してやり過ごす事になる。
その際、シートから腰を浮かせてショックを緩和してみたが
荷箱が重くて車体がふらつく。
こんな所でコケている訳には行かない… 我慢して着座で走る。
そして水溜りを越える度に訪れる胃と首への衝撃。

と、ここである事が脳裏を過ぎる

胃と首に衝撃がある
という事は
  打ち換えたばかりのステムベアリングにも・・・
  打ち換えたばかりのホイールベアリングにも・・・
  同じようにダメージが・・・
  あ〜・・・

今更泣き言を言っても始まらない
泥と小石を跳ね上げ突き進む。

悪戦苦闘の末、着いた現場には
エンジンがかかりワイパーが動いたままのジャガーXJRが待っていた。

現着後、お客さんと合流し早速作業に入る。

ジャガーはロータリー式のカギを採用している。
このタイプは通常のピッキングでは開錠出来ないので
専用ツールでのハンドピックになる。
キーレスエントリーでしか使われたことの無いカギはグリスが満載で反応が鈍い。

指先に伝わる感触を頼りに、一枚一枚ディスクを読む。

ん〜・・・ 過去最高難度のディスク配列だ。

20分後、殆のディスクを揃え あと一枚で開錠にまで迫る。
だが、最後の一枚を揃えようとすると誤って他のディスクに触れてしまいシリンダーが回らない。
これは、覗きではないハンドピックの難しさでもあり
ロータリーディスクの繊細さでもある。

また一枚一枚確認する。
数分後、ラスト一枚の手応えが指先に伝わる。

慎重にピックを移動。

最後の一枚を揃え、開錠方向に力を加える

クルっ

シリンダーが回った。
近くで待っていたお客さんはドアが開いているのを見て
3秒ほど無反応だったが、突然我に返って走り寄って来た。

「お待たせし・・・」
と、僕が言いかけたのを遮って感謝の言葉を矢継ぎ早に言われるお客さん。
余りの勢いに圧倒されて言葉が出ない程でした。

全ての手続きを終えバイクにまたがり
空を見上げると雨が上がっていた。
このまま降らないでいて欲しいと願いながら、
アスファルトの駐車場から来た道に向かいバイクを進めた。

行きはよいよい帰りは下り・・・   怖ヒーッ



by A隊員

2006.3.15(水)晴れ
プレッシャーVS余裕

「先輩方の実績に傷が付かないようにしなければ・・」
J隊員がプレッシャーと感じる「開錠作業」の話しで盛り上がる。

技術指導を含めたバックUPは万全だが、やっぱりプレッシャーだけはしょうがない。
乗り越えてこそ技に磨きがかかるというもの。

そんな時にH16年式ジャガーSタイプがインロックしたとの知らせ。
向かっている最中ふと考えた。
J隊員から見れば余裕たっぷりに見えるA隊員。
「プレッシャーを乗り越えてこそ」なんて偉そうに語ってみたところで
実際のところ不安に満ちた小心者なのだ。

色んな邪念を捨てて、指先から伝わる感触を頼りにピッキング。
何とか5分で開錠できたから、先輩としての体裁はギリギリ保った形となる。

「やっぱ早いっすね♪」とか「さすがは・・」とか言われつつも
薄っぺらい余裕をとりつくろうのに精一杯のA隊員であった。


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