特殊な鍵穴のシトロエンと対峙するのはI隊員。クロスキーといった今では見る機会の少ないカギである。ましてや作業スペースがほとんど取れない位置に鍵穴があるという。
ほとんどがピッキングにて開錠してきた助人サービス。でも500台に3台ぐらいの割合で、違う手段の開錠方法が必要であった。助人の中でも無類の工具マニアI隊員。アレやコレや取り出していくつか提案し、最も適切な方法を了承していただいたようだ。およそ10分後に全ての問題が解決して終了した。手配したA隊員も、予想以上の早さで胸をなで下ろす。
事務所に戻ったI隊員は、いつになく難しい顔つきだ。見慣れない工具を削ったり補強したりと忙しい。ふつう我々隊員は、開錠したときに喜びを感じるのだがこの男は少々違うようだ。
「見て見て!これこれ!中々の出来でしょう!」「これがあれば、もっとラクに開錠できたのになぁ~」ようやく笑顔のI隊員でした。
