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紙一重

台場のヴィーナスフォートでインロックの知らせ。全員出払っているので、虎ノ門で作業中のA隊員が引き受けた。

掛け持ちになる分の遅れは了承済みであったが、バイクのジャンピング作業は車のようにいかないのが常だ。ボルトを緩めてシートを外して・・・と軽整備が伴うので、知識がないと余分な時間をとられがち。何とか無事作業を終わらせて、台場へ急行した。

予定の時間内で到着できたのは幸い。さらにお客さんは女子大生5人組で調子にのるA隊員。ちょっとカッコいいところを見せなくては、世の大人がナメられてしまう。ゆっくりとグローブを取りながら、さりげなく「今までお待たせした分は、作業時間で挽回しますから」

黄色い声に励まされ、瞬殺・・・と行かないのは神のイタズラか、一瞬とはほど遠い20分後に開錠した。書類作成中に紙を落とし、拾おうとして工具箱も落とし散乱させる始末。動転しまくりのA隊員に、工具を拾ってくれた一人の女子大生が「ありがとうございました」

電車男なら間違いなく恋に落ちるところだが、それどころではない。カッコいい悪いは紙一重であることいつもうまく行かないことを、身に染みて実感することとなった。

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